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’08回顧:神奈川この1年/中 事件・事故 /神奈川

 ◆霊感商法で警視が懲戒免職

 「神世界」グループの霊感商法事件に関与したとして2月、県警警備課長だった吉田澄雄元警視(52)が懲戒免職処分に。

 ◆海自イージス艦と漁船が衝突

 千葉県沖で2月、海上自衛隊イージス艦「あたご」と漁船「清徳丸」が衝突し、清徳丸の船長、吉清治夫さん(58)と長男哲大さん(23)が死亡した(5月に死亡認定)。第3管区海上保安本部(横浜市)は6月、「あたご」当直士官だった後潟桂太郎・前航海長(36)と長岩友久・前水雷長(34)を業務上過失致死容疑などで横浜地検に書類送検。10月に結審した海難審判で、あたご側は漁船に事故の主因があると主張した。

 ◆米兵が運転手殺害

 横須賀市でタクシー運転手の男性を刺殺し乗車料金を払わずに逃げたとして、米海軍1等水兵のオラットゥンボウスン・ウグボグ容疑者(22)を強盗殺人容疑で4月逮捕。起訴前の身柄引き渡しは、日米地位協定の運用改善後5例目。

 ◆障害者施設に放火

 綾瀬市で6月、知的障害者施設「ハイムひまわり」が全焼し、入居者3人が死亡、1人が重傷。施設の建物所有者、志村桂子容疑者(64)を殺人容疑などで逮捕。

 ◆大学生の大麻汚染

 1月、大麻取締法違反(栽培)罪に問われた元関東学院大ラグビー部員2人(退学)に有罪判決。10月には、慶応大キャンパス内で大麻を売買したとして慶大生2人が同法違反(譲渡)容疑などで逮捕され、有罪判決を受けた。

 ◆海自機密漏えいに有罪判決

 海上自衛隊イージス艦情報の漏えい事件で、横浜地裁は10月「日米相互防衛援助協定等に伴う秘密保護法」違反罪に問われた元3等海佐、松内純隆被告(35)=懲戒免職=に懲役2年6月、執行猶予4年を言い渡した。

 ◆横浜事件の再審

 戦時下最大の言論弾圧とされる「横浜事件」第3次再審公判で、最高裁が3月、上告を棄却し免訴判決が確定。第4次請求では10月、横浜地裁が治安維持法違反で有罪となった雑誌編集者、故小野康人さんについて再審開始を決定。初公判は来年2月。

 ◆金融商品取引法の暴行罪を初適用

 大型量販店「ドン・キホーテ」の株価を下げ空売りで利益を得るため店内で火を付けたとして、横浜地検は11月、横浜市磯子区の会社員、関根英雄被告(36)を金融商品取引法違反(相場変動目的の暴行・脅迫)罪などで起訴。同法の暴行罪適用は全国初。

 ◆厚生省OBが診療報酬不正請求

 美容整形手術で診療報酬を不正に請求したとして11月、元厚生省医療指導監査官で医療法人「天道会」理事長、菅谷良男容疑者(58)らを詐欺容疑で逮捕。(年齢はいずれも当時)

毎日新聞 2008年12月30日 地方版

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