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道央

倶知安厚生病院 地域医療支援センター設置 総合診療科医を育成(01/09 15:36)

 【倶知安】幅広い症状を診察して各専門科に振り分ける総合診療科医を育てるため、倶知安厚生病院(高橋雅俊院長)に、「地域医療支援センター」が設置され、新年度に向けて研修希望者を募集している。総合診療科を志す医師は増えているが、研修を受け入れる医療機関は道内でも少なく、同病院は医師確保にもつながるとして期待している。(内藤景太)

 総合診療科は発熱や頭痛などの症状を訴える患者を診察。必要に応じて、どの科を受診するべきかを判断して紹介する。専門医が不足する地域医療には不可欠とされる。

 同病院の運営母体の北海道厚生農業協同組合連合会(道厚生連)が昨年夏、道厚生連グループの十六医療施設の中から、総合診療医が複数いる同病院にセンターを設置した。

 後期研修医をはじめ希望者は医師として採用され、総合診療科の医師四人の下で診療を行いながら指導を受ける。同病院のほか帯広厚生病院、百床未満の診療所での診療もある。より専門的な研修を希望すれば、道厚生連グループの各病院で研修を受けることができる。

 研修は数年間をめどにする。研修後も引き続き勤務を希望すれば病院にとっては医師確保にもつながる。

 総合診療科の医師でもある高橋院長によると、近年は総合診療が見直され、目指す医師も全国的に増えているという。同病院ではホームページで研修希望者を募集しており、新年度からの受け入れを期待する。高橋院長は「総合医療が安定すれば専門医の負担も減り、医者が働きやすい病院になる」と話している。

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