救急体制構築のための指導を行う「救急行政専門員」として、NPO法人セカンドハンドからカンボジアに派遣される看護師・弓削田裕子さん(32)の事前研修がこのほど、香川県高松市宮脇町の高松北消防署で行われた。弓削田さんは、現場での救急隊の活動や救急車の管理方法などについて学び、カンボジア派遣への決意を新たにした。
弓削田さんは神奈川県在住で、昨年3月まで国立神奈川病院で看護師として勤務。6月にはミャンマーで医療支援に従事し、大学時代にはインドネシア語も学んでいた。
研修では、洗浄や消毒など救急車の管理方法や救急活動中の二次災害を防止するための安全確保の方法などについて研修。実際に救急車に同乗し、患者の応急処置にも当たった。
弓削田さんは「患者が病院までたどり着く過程を実際に見ることができた。カンボジアでは、現地の人たちと一緒に育っていく気持ちで取り組みたい」と派遣への意気込みを見せた。弓削田さんは今月下旬から来月上旬にかけて日本を出発、カンボジアには3カ月間滞在する予定。