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政府(厚労省他)


家庭用品での健康被害、「装飾品」「たばこ」「殺虫剤」が上位

 時計バンドで皮膚がかぶれたり、幼児が玩具を飲み込んだりするなど、健康被害の原因となる身の回り品や家庭用品として、「装飾品」「たばこ」「殺虫剤」が上位を占めることが、厚生労働省のまとめで分かった。

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 厚労省がこのほど公表した「2007年度家庭用品等に係る健康被害病院モニター報告(概要)」によると、62件の事例のうち、皮膚障害の原因で最も多かったのは「装飾品」15件(17.6%)、次いで「時計バンド」7件(8.2%)、「時計」と「ベルト」が各6件(7.1%)―だった。
 皮膚障害の種類は、「刺激性皮膚炎」が31件(46.3%)と「アレルギー性接触皮膚炎」30件(44.7%)が多く、女性の皮膚障害が44件(71.0%)と大半を占めた。皮膚障害の原因となった「装飾品」は、ネックレスや指輪、ブレスレットなどで、コバルトまたはニッケルにアレルギー反応を示した例が多かった。

 「小児の誤飲事故」では、777件の事例のうち、最も多かったのが「たばこ」261件(33.6%)、次いで「医薬品・医薬部外品」137件(17.6%)、「玩具」60件(7.7%)など。このうち、「たばこ」の誤飲事故は、生後6−11か月の乳児(146件)、12−17か月の幼児(69件)に多かった。

 「吸入事故」では、842件の事例のうち、「殺虫剤」210件(24.9%)が最も多く、これに「洗浄剤」133件(15.8%)、「芳香・消臭・脱臭剤」88件(10.5%)などが続いた。

 厚労省は、家庭用品による事故を早期に発見し、健康被害の拡大を防止する目的で、1979年から「家庭用品に係る健康被害病院モニター報告制度」による情報収集・評価を実施している。
 この制度では、装飾品や時計、家庭用品などによる「皮膚障害」と「小児の誤飲事故」について、モニター病院(皮膚科、小児科)から情報を収集。「吸入事故」は財団法人・日本中毒情報センターが相談を受け付けた事例に基づき、「家庭用品専門家会議」(座長=伊藤 正俊・東邦大医療センター大森病院教授)などが分析した。2007年度に報告された事例の件数は、合計1681件(前年度1434件)だった。

 報告の詳細は、厚労省のホームページで。
 http://www.mhlw.go.jp/houdou/2008/12/h1225-4.html
 【報告書のPDF】
 
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2008/12/dl/h1225-4a.pdf


更新:2009/01/09 11:10   キャリアブレイン

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