不法滞在外国人らへの住居斡旋(あっせん)事件で、神奈川県警国際捜査課などは斡旋先とされる県内のマンションなど33カ所を6~8日に家宅捜索し、部屋にいた外国人計22人を逮捕・検挙したと8日発表した。
県警によると、どの部屋も日本人名義で賃借されており、東京都板橋区上坂橋3の会社役員、伊藤静朗被告(41)=偽造有印私文書行使罪で起訴=が外国人から手数料計約2000万円を受け取って斡旋したとみて、県警は名義人を偽って借りた詐欺容疑でも追及する方針。
発表によると、捜索先のうち13カ所で中国籍19人とフィリピン、英国籍各1人の不法滞在者計21人を発見、中国人1人を除き入管法違反容疑で現行犯逮捕するなどした。
また同県大和市のマンションで覚せい剤11グラム(末端価格66万円)と乾燥大麻3・6グラム(同約1万4000円相当)を所持していたイラン国籍で無職、マンスール・ハンモハンマディ容疑者(35)を、覚せい剤取締法違反(営利目的所持)容疑などで現行犯逮捕した。県警によると、全員容疑を認めているという。【吉住遊、池田知広】
毎日新聞 2009年1月9日 地方版