12月末東京オフィスビル空室率、05年7月以来の高水準

2009年 01月 8日 13:26 JST
 
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 [東京 8日 ロイター] 民間の貸ビル仲介業者・三鬼商事は8日、東京ビジネス地区(千代田、中央、港、新宿、渋谷の5区)の12月末の大型オフィスビル(1フロア330平方メートル以上)空室率が4.72%となり、11月の4.56%から上昇したと発表した。

 2005年7月(4.76%)以来の高水準となった。こうした動きを受けて平均賃料も下落した。

 空室率の上昇は11カ月連続となるが、同社によると、2007年からの需給ひっ迫で大型移転の動きが落ち着いてきたこと、景気低迷を反映して消極的な移転(館内縮小など)の動きが出てきたことが要因という。

 大型新築ビルの空室率は11月の18.05%から19.69%に上昇、大型既存ビルも4.23%から4.42%へ上昇した。5区の空室率をみると、千代田区の3.64%が最低で、港区の5.83%が最高。

 3.3平方メートル当たりの平均賃料は2万2186円で、11月の2万2347円から低下、07年12月(2万1988円)以来の低水準となった。

 
 

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