不動産調査を手掛ける三鬼商事(東京)が8日まとめた昨年12月末の名古屋市中心部のオフィスビル市況によると、平均空室率は2007年末と比べ1.98ポイント上昇し8.48%となり、03年(8.70%)以来の高水準となった。
昨年は伏見の「名古屋インターシティ」など新築ビル20棟(延べ床面積は約17万8000平方メートル)が完成し、07年並みの大量供給が続いた。業績悪化に伴い入居する企業の撤退や事業規模の縮小が相次ぎ、需給が緩和した。
平均賃料は0.91%増の1万1416円。賃料の高い新築大型ビルの増加が水準を押し上げた。
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