8日午前9時50分ごろ、新宿区北新宿4の都道交差点で、道路を横断していた近くの無職の男性(85)が新宿消防署の消防車にはねられた。男性は肋骨(ろっこつ)を折るなど重傷。警視庁戸塚署が消防車を運転していた消防士長の男性(35)から事情を聴いている。
東京消防庁によると、消防車は豊島区内で子どもが自転車のチェーンに指を挟まれた事故の救助に向かう途中だった。サイレンを鳴らし赤色灯をつけて赤信号の交差点に進入した際、右方向から歩いてきた男性をはねたという。現場は片側2車線の道路で、事故当時、消防車は左車線を走行していた。追い越し車線には車が並んで停車しており、右側から出てきた男性が見えなかったらしい。
同庁の田中勝久広報課長は「誠に申し訳ありません。安全運行を徹底させ、事故の絶無を図ります」とコメントした。【古関俊樹】
〔都内版〕
毎日新聞 2009年1月9日 地方版