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Dr.北村 ただ今診察中:第168話 「Dr北村の部屋」2009年の話題を占う

 「Dr北村 ただ今診察中」がスタートしたのが2004年4月。2006年3月からは「スローライフ スローセックス」も加わり実に236週分のコラムを書きつづってきました。よくもまあここまで続けることができたなあと感慨深いものがあります。

 世界は100年に1度の経済恐慌に見舞われ明日も見えない不安が国民生活を襲っています。こんな時だからこそ、それぞれの立場での役割を存分に果たして泥沼からはい出さなければなりません。僕の役割はといえば、日常の診療は言うまでもなく、「Dr北村の部屋」での話題を提供していくことです。ということで、2009年のスタートにあたり、どのような話題が展開されていくのかを予言することとしましょう。

 その前に、過去に取り上げてきたテーマについて分析してみました。「スローライフ スローセックス」はセックスをテーマに書いたものですが、「Dr北村 ただ今診察中」167話分のテーマを僕なりにまとめてみますと、一番はやはりセックスネタで24件。「セックスの国際比較」「スローセックスのすすめ」「アルコールとセックス」「セックスすると綺麗になるのウソ」「養生訓の極意に迫る」などが並びます。次いで「性欲がないって本当なの?」「まむしは本当に効くのか?」など性欲もの16件。妊娠・避妊(14件)、性の悩み(13件)と続きます。

 自称「ピルの邦ちゃん」ですから、ピルの話題も「私がピルにこだわり続ける理由」「ピルがある、という私の暮らし」「女性のQOL向上に欠かせないピル」「ピルの服用ががんを予防する」など9件に上っています。婦人科医でありながら病気の話題は、「診察の時に痛い」「繰り返す腟炎」「子宮内膜症の話」「女医さんが女性にやさしいとは限らない」など8件に留まっており今後の課題です。

 数多くの新聞や雑誌の記者が取材に訪れ、それに応じていくことが僕の日常になっています。自慢ではありませんが、時間のゆとりのない僕など取材するチャンスをなかなか持てないまま、ひたすら書きまくっているのですから、どうしても限られた話題にならざるを得ないのは残念なことです。とはいえ、2009年にはどのような話題を提供できそうなのか?

 まずは、手元にある「第4回男女の生活と意識に関する調査」の読み解きが続きます。昨年の9月に行った全国調査の結果がそろい、既に国内外のテレビ、新聞、雑誌などの話題をさらっています。男女の関係性、性の意識や知識、性行動、避妊、人工妊娠中絶など国民の協力を得て行われたこの調査結果には興味深い内容があふれています。「セックスレスの原因第1位は「仕事に疲れて」」は既に第165話で取り上げていますが、今年も日本人のセックスレスについては口火を切った責任から取り上げていきます。

 わが国の人工妊娠中絶実施率が減少の一途をたどっています。僕自身はピルや緊急避妊法などの普及がその理由のひとつだという立場をとっていますが、産婦人科医仲間を対象とした「低用量経口避妊薬並びに緊急避妊法の処方実態調査」結果などが整うことと合わせてその分析を急ぎます。

 「性交開始年齢を早める要因は?」も話題としては十分です。親子関係・朝食・リストカット・異性とのコミュニケーション能力などは性交開始年齢に大きな影響を及ぼすはずです。もちろん、婦人科医としては、クリニックでかいま見える人間模様を語ります。最近目立つのが待合室で肩を寄せ合い手を握りあって座っている男女。「素晴らしいカップル」と言うべきなのかどうか……。電話相談でのリピーターの存在も気になります。

 今年も「Dr北村の部屋」は話題満載です。ご期待ください。

2009年1月8日

 

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