中日新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 社会 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【社会】

中京学院大が看護学部 来春めどに新設へ

2009年1月9日 朝刊

 岐阜県中津川市の中京学院大が、地域の看護師・助産師不足を受け、2010年4月をめどに看護学部(4年制)を新設する計画を進めている。

 各地で看護師の大量採用や引き抜きが相次ぎ、同県東濃地域の中核病院・県立多治見病院(多治見市)では、看護師がここ2年間で約40人減少。09年度も減る見込みで、看護師不足が深刻化している。

 地元で勤務可能な看護師を求める病院側の要望と、経営基盤の安定を目指す大学側の思惑が一致、東濃地域初の看護学部設置を決めた。系列校の中京短期大(同県瑞浪市)の空き校舎を改築して開設し、初年度の定員は80人を見込む。

 すでに準備室を立ち上げており、大学側は5月に文部科学省に申請、10月末に認可を得たいとしている。

 東濃5市では、産科不足も深刻化しており、養成した看護師が卒業する年度に、助産師の専攻課程も設ける方針。

 同大は、中京短大や中京高校などを経営する学校法人安達学園が運営し、1993年に創立。現在は経営学部のみ。

 看護師の減少は、06年度の診療報酬改定で、入院基本料の算定基準である患者数に対する看護師数が従来の「10対1」から「7対1」になり、より手厚い看護師の配置が必要になったことが背景にある。

 

この記事を印刷する

広告
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ