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藤城医師(清水赤十字病院)救援チームに コレラまん延のジンバブエへ

2009年01月09日 13時32分

日赤が派遣、道内からただ一人
「治療と予防に力尽くす」

 【清水】コレラがまん延するアフリカのジンバブエに日本赤十字社が派遣するチームの一員として、清水赤十字病院(小竹好裕院長、92床)消化器科部長の藤城貴教医師(41)が道内から唯一選ばれた。同病院からの国際救援としての派遣は初めてで、藤城医師は「とてもやりがいのある仕事をいただいた。治療と予防に力を尽くしたい」と力強く話している。

ジンバブエに約1カ月間、派遣される藤城医師(右)と小竹院長

 ジンバブエでは昨年11月からコレラが発生。同12月29日までに感染者は3万人を超え、1608人が死亡している。同国は保健衛生のインフラが整っておらず、治安も悪化しているという。

 12月に派遣された第1陣と交代で、藤城さんら医師、看護師、事務員の計12人のチームが10日に成田をたち、約1カ月の日程で滞在する。同国の首都ハラレから車で2時間ほどのカロイを中心に、患者に点滴を打つなどの治療のほか、現地の医療設備のチェックや治療方針の指導などを行う。

 藤城医師は昨年5月に同病院に着任。世界各地の被災地救助に派遣される日赤の国際派遣要員に登録する道内唯一のドクターで、2007年にも2カ月間、インドネシアに派遣され、同国の医療レベルの底上げに貢献した経験がある。

 藤城医師は「これまでトレーニングを受けてきたので不安はない。限られた医療行為しかできないだろうが、命の危ない人を優先に助けていきたい」と話し、小竹院長も「当院のような規模の病院から国際救援の派遣は珍しい。職員にもいい刺激となっている。清水、日本の赤十字の代表として力を発揮してほしい」とエールを送っている。
(藤原剣)

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