ニコ・コバチがクロアチア代表引退「若手に出番を譲りたい」

　クロアチア代表として過去８３試合に出場したＭＦニコ・コバチは、セルビアの『ベチェルニ・ノボスティ』紙とのインタビューで、代表を引退する意向であることを明かした。
「若手に出番を譲るためにも、これ以上代表でプレーするつもりはない。引退を決意するのは容易なことではなかった。母国のためにプレーするのが僕にとってすべてだったからだ。だが、僕はもう子供ではない。代表にとどまればチームの重荷になることは分かっている。所属チーム（ザルツブルク）でさえコンスタントにプレーしていないのだから。今クロアチアは、ワールドカップ（Ｗ杯）南アフリカ大会出場を懸けて接戦を戦っている。予選を勝ち抜くためにも、代表には、自分のチームで毎週試合に出ているような若手の活躍が必要なんだ。それに、僕のポジション（ボランチ）には多くの選手がいる。監督の選択肢は広い」

　一方、クロアチア代表のスラベン・ビリッチ監督は、コバチ引退のニュースに対して遺憾の意を示した。
「引退は、Ｗ杯出場を目指すチームにとって痛手となるだろう。これまでニコが母国に残した功績は称賛に値すべきもので、彼のような選手こそ、今の代表にとって必要不可欠だと思う」

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[ スポーツナビ 2009年1月9日 11:37 ]