医師不足に陥っている国立病院機構滋賀病院(東近江市)の診療体制を維持するため、滋賀医科大(大津市)は今年から内科医4人を新たに派遣する。医師増員によって、同病院で困難になっていた内科の入院受け入れや夜間救急医療も再開する。
同病院には最多で38人の医師がいたが、05年から医師の引き上げが始まり、08年には15人にまで急減。当直勤務を院長を含む外科医8人だけで回すなど負担が増していた。特に内科は非常勤医を含めて2人だけで、入院治療ができなくなっていた。
地元や県の要望を受け、既に内科医1人を派遣していた同大は、同病院が数年中に他病院との運営一体化など再建構想を示すことを条件に増員を決めた。循環器内科、神経内科などの内科医を今月5日から新たに3人派遣しており、4月に1人追加する。【近藤希実】
毎日新聞 2009年1月9日 地方版