株価の下落や物価高騰など、企業を取り巻くネガティブな環境は一向に回復する気配がない。そして、長時間労働・給与カット・パワハラなど、会社員を苦しめる問題は悪化し続け・・・。ついに自分の勤める会社に嫌気がさし、「辞めてやる！」と思った瞬間とは？　全国300人の男女に激白してもらった。

「外出先から『巨人×阪神の勝敗わかる？』と上司からの電話。さすがにあの時は、受話器を投げつけそうになった」（女性／33歳／大分県）、「『君のレベルでは、部長にはなれないね』と、部長に言われた」（男性／30歳／愛知県）、「大量コピーして上司に渡したら『何コレ？』の一言。10分前に指示しただろ！」（女性／28歳／東京都）など、いいかげんだ！　理解してくれない！といった、上司に対する憤りが半数以上を占める結果となった。

「とうとうサービス残業が100時間を超えてしまった・・・」（男性／35歳／宮城県）、「有馬記念の日に強制出勤。年に1回の娯楽を奪うな！」（男性／32歳／大阪府）など、長時間労働に関する不満はやっぱり多かった。一方で、「突然、残業が0時間になった」（女性／32歳／東京都）という声も。もっと働きたいのに働けない。アフター5を満喫したいのにできない。という、ワーク・ライフ・バランスへの不満が募っているようだ。

そのほか、「上司の炊事洗濯をさせられた。しかも頻繁にホテルに誘ってくる」（女性／28歳／東京都）という、非常識なセクハラ・パワハラ問題や、「社長が家を新築した。社員のボーナスをカットした分で建てたに違いない」（女性／29歳／福井県）、「忌引を申請したら、『彼氏と旅行？』と全員に笑われた」（女性／35歳／静岡県）など、モラルに欠ける職場に悩まされる人も多い。

今回、タテ社会の古い体制から脱皮できない組織や、従業員の満足を無視するワンマン経営など、会社への不満を爆発させる着火点は「人」にあることがわかった。また、不況の回避策として、社員の労働に負荷を掛けてコストの圧縮をはかる企業の構図も浮き彫りになったと言える。

■2008年10月10日現在。マクロミル調べ。全国47都道府県の【公務員、経営者・役員、会社員（事務系・技術系・その他）、自営業、自由業】の20代・30代の男女300名にインターネット調査を行った。