麻生首相に小池氏が口撃…衆院予算委

　衆院予算委員会は８日、２次補正予算案の実質審議に入り、定額給付金の対応をめぐり、麻生太郎首相（６８）は防戦に追われた。

　給付金受給の明言を迫った民主党の菅直人代表代行（６２）の質問に「まだ予算案が通ってない段階で話すのはどうかと。（給付金が）来た場合に判断する」と言葉を濁した。

　菅氏は「本人がどうするか分からない、しかし皆さんは受け取りなさい、と。これが政治のリーダーのすることですか」と激高。強弁を繰り返す首相に、「答えになっていない」と予算委員長に促されても質問しようとせず、一時、委員会は紛糾した。

　求心力低下を象徴するように、与党からも厳しい声が。小池百合子元防衛相（５６）が質問に立ち、２０１１年度の消費税増税の方針に「これから消費というときに、あちらにもうオオカミ（増税）が控えてますよというのはどうかなと」と否定的な見方を示した。

　一方で、離党も辞さずという渡辺喜美元行革担当相（５６）が委員会を見学。公務員制度改革に後ろ向きな答弁に終始する首相を「麻生さんでは天下り根絶は無理。お手上げだ」とバッサリ。近く自民党離党を最終決断する考えを示した。