1月9日のながさきニュース
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長崎新聞
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離島病院にネットで研修配信へ 県、がん診療向上を目的に
| 県が導入するシステムのイメージ |
県は、離島のがん診療向上を目的に、五島中央病院など離島の四中核病院と長崎大医学部・歯学部付属病院や日赤長崎原爆病院など本土の六病院を結んだテレビ研修事業を本年度内にもスタートさせる。インターネットを活用して本土地区での研修を配信。研修に参加できない離島の医師や看護師の技能向上を図る。
県は昨年「県がん対策推進計画」(二〇〇八年四月−一三年三月)を策定。がん患者が居住地にかかわらず、症状に応じて安心、納得できる医療を受けられるようにする。
一七年度までの全体目標に(1)がんによる死亡者数の減少(2)全がん患者と家族の苦痛軽減、療養生活の質の向上(3)離島地域のがん診療の質の向上−を掲げた。このうち、離島地域の「化学療法」(抗がん剤治療など薬物療法)と「緩和ケア」(痛みや精神的苦痛も含めたケア)の実施は最重点課題とした。
五島中央病院、上五島病院、壱岐市民病院、対馬いづはら病院は同計画で「がん離島中核病院」に指定。県医療政策課によると、離島地域の医師や看護師が本土での研修に参加するのは経済的、時間的理由や人員不足などで困難。そこで、長崎大医学部・歯学部付属病院など本土にある六拠点病院と「がん離島中核病院」を連携。インターネットによるテレビ会議システムを用いて、拠点病院の研修を配信する。受け手の病院も大型画面で研修を実施。離島にいながらにして受講できる。
県議会全議員の提案による「県がん対策推進条例」も制定されるなど、県内ではがん対策推進への機運が高まっている。同課は「本年度中に事業をスタートしたい。離島のがん治療の水準を本土並みに向上させる」と話した。
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