2009年1月8日 19時23分更新
8日朝、岡山市で自宅で介護していた94歳の母親の首をマフラーで絞めて殺害したとして68歳の男が殺人の疑いで逮捕された事件で、警察は男が長年の介護に疲れて犯行に及んだものとみて、動機についてさらに詳しく調べています。
この事件は8日朝5時半ごろ、岡山市升田の無職、黒住靖夫容疑者(68)が自宅で介護していた母親で94歳になる多美さんの首をマフラーで絞めて殺害したとして警察に殺人の疑いで逮捕されたものです。
警察によりますと黒住容疑者は母親と妻との3人暮らしで、およそ10年間にわたって夫婦2人で寝たきりの母親の介護をしていたということです。
調べに対し、黒住容疑者は「長年の介護で疲れ切っていたため、母親がベッドで寝ていたところを首を絞めて殺害した。」と供述しているということです。
また、近くに住む親せきの女性によりますと黒住容疑者は7日会ったとき、「妻も疲れ切っていて、眠れない。妻が倒れたら介護を続けることができない。」と話していたということです。
警察は黒住容疑者が長年の介護に疲れて犯行に及んだものとみて、殺害の状況や動機についてさらに詳しく調べています。