【ロンドン8日=長田拓也通信員】イングランドプレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッドのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(23)=が8日午前10時20分(日本時間午後7時20分)ごろ、マンチェスター空港近くのトンネル内で、愛車のフェラーリを運転中に大事故を起こした。しかし、C・ロナウドは奇跡的に無傷で済んだ。
クラブの練習場に向かう途中だったC・ロナウドは、トンネルの壁に正面から衝突。ボンネット部分が全壊し、フロントガラスも破損した。地元警察によると飲酒の可能性はないというが、外れた左前輪が200メートル先で発見されるほどの衝撃。事故を目撃した男性は「フェラーリが壁に突っ込んだと思ったら、中からC・ロナウドが出てきた。彼は少し震えているようだった」と興奮気味に話した。
運転していたのは、真っ赤なフェラーリ599GTB。事故当時の速度は不明だが、最高時速は330キロ。日本では約3500万円で輸入されているフェラーリのフラッグシップモデルで、母国ポルトガルで登録を受け、英国に陸揚げされてからわずか2日しかたっていないという。
事故当時は、マンUの正GKファンデルサル(38)が別の車を運転してC・ロナウドに続いていたが、難を免れた。マンUの広報担当者は「C・ロナウドは事故後、練習に参加した。体に問題はない」と発表。テレグラフ紙(電子版)は「C・ロナウドの給料なら2週間働かなくてもまた同じ車を買える」としたが、クラブから罰金を科される可能性もあるという。
マンUは前夜(7日)のリーグ杯準決勝第1戦(アウェー)で、2部のダービーに0−1で敗れた。C・ロナウドも途中出場していた。