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【群馬】

利根中央も内科医5人 群大医師引き揚げ 消化器担当の常勤医不在に

2009年1月9日

 群馬大学医学部付属病院が、沼田市の利根中央病院に派遣している内科医五人(消化器担当医四人、研修医一人)を三月末に引き揚げることが八日、分かった。消化器担当の常勤医が不在となる緊急事態。同病院は利根沼田地区の救急医療の拠点病院で、地元住民に大きな影響を与えそうだ。

 同病院の内科医は非常勤も含め現在十七人だが、三月末に別の三人の内科医が退職するため、内科医は九人に半減する。内科の入院患者は約百三十人。消化器系の病気の入院治療は困難となり、病院側では一部入院患者の転院の検討を始めた。

 医師不足に伴い、同病院では毎日の時間外診療を週三、四日に減らす方針で、午後の内科の緊急外来の受け付けを今月十九日から中止する。同病院は利根沼田地区で救急搬送される患者の約六割を受け入れる総合病院。病院側では常勤医の確保を急いでいる。

 群大病院では勤務医の大量離退職に対応するため、派遣医の削減を検討。利根中央病院に昨年十月に派遣医の引き揚げを打診していたという。これに対し利根沼田広域市町村圏振興整備組合理事長の星野已喜雄・沼田市長は先月二十六日、群大や県に医師派遣の継続や医師不足を解消する施策を求める要望書を提出していた。 (山岸隆)

 

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