パレスチナ自治区ガザへの攻撃を続けるイスラエル軍が、今度は国連の車両を攻撃し、運転手が死亡しました。これを受け、国連は安全が保障されないとして、ガザでの支援活動の中断を余儀なくされています。
イスラエル軍によるガザ攻撃で、また重大な事実が明らかになりました。8日、ガザ内で人道物資を運んでいた国連の車両を攻撃し、パレスチナ人運転手が死亡したのです。
「度重なる国連スタッフへの攻撃で活動を中断せざるを得ない」(国連の報道官)
6日には国連運営の学校が攻撃され、40人以上のパレスチナ人が死亡したばかりで、イスラエル軍に国際的な非難が集中することは必至です。
ガザでのパレスチナ人の死者は少なくとも760人に上っています。
こうした中、焦点のエジプト調停案について、ハマスなどガザのパレスチナ各派は8日、「正当な根拠がない」として拒否する声明を発表。これがハマスの最終的な態度表明かどうかは不明ですが、短期での停戦合意も難しくなってきています。
そして、この日、イスラエルに緊張が走りました。隣国レバノンからのロケット弾攻撃、中東最大の民兵組織ヒズボラがガザの惨状を前に報復攻撃に乗り出したとの見方も出ましたが、ヒズボラは関与を否定しています。今、中東全体に不穏な空気が漂い始めています。(09日05:31)