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早稲田発ベンチャー ―目指せ学生起業家― 一昨年6月、経済産業省が「大学発ベンチャー千社構想」を発表し、早稲田がその1割を受け持つと奥島孝康前総長が手を挙げた。「約1年半で約50社。本庄キャンパスにも立ち上がり、あと1年半で100社になるでしょう」と薄準一インキュベーション推進室課長。 研究、産学官連携、TLO(技術移転)に関わる支援を効率的・一体的に行うために、事務体制の改組が昨年12月に行われ、新たに教務部教育連携事業開発室、研究推進部研究企画課、産学官研究推進センター、インキュベーション推進室が誕生した。 「教員ができる範囲には限界があり、国や企業との共同研究が必要。大学は、インフラのハード・ソフト両面の強化と、学生、教員のアイデアとそれを使ってくれる人との仲介をします」と村岡洋一研究推進担当理事は語る。 <学生ベンチャーを強力支援 !! 目指せ学生起業家> 従来の技術移転活動に留まらず、本学は積極的にベンチャーの育成に務めている。起業家を志す学生・教職員にオフィスなどを安価で提供し、財務・法務・ベンチャー経験者ら専門家によるコンサルティング、資金調達や技術提携支援も行っている。 2001年10月開設の研究開発センター(旧早稲田実業学校)にベンチャー企業23社が入居している(表一参照)。5人の経営指導の専門家が常駐。きめ細かなアドバイスを行っている。 表1:インキュベーション施設に入居している学生起業家
<学生ベンチャーってどんなの?>
山下さんは「Javaのカリスマ」と慕われ『図解でわかるJavaのすべて』は8刷で4万部売れた。 事業内容はWeb開発関連事業から始め、特許も2件申請。この利益で資本金を増額。2月までには念願の自社開発新商品を発売予定。「コンビニや飲食店でアルバイトのスケジュール表を人件費、忙しい時間帯、アルバイトの熟練度などの条件を考慮しながら自動的に作成するソフトです」 「大学発ベンチャーは、シーズありきというイメージが強いようですが、僕はまずマーケットありきだと思います。マーケットに見合った商品を開発して提供し、必要があればハイテクを使う。今回の新商品ではひとつの処理をいくつかのコンピュータに分けて分散処理するという研究室での研究が役立っています。マーケットを押さえたら、技術力が勝負です」。開発は従業員である理工学部の学生が担当。 起業をめざす後輩へ一言 「ベンチャーをやりたいという以前に、まず、自分が何をやりたいか考えた方がいい。実現できる手段がベンチャーならそうすればいい。自分の10年後を想像できますか? 日本の学生は自分が何をやりたいか分からない人が多すぎる。周りが就職するから自分も就職する、たまたま内定したからその会社に勤めるというのでは、流されてしまいます」 山下さんの10年後は? 「大学などから得たものはお返ししたいので、将来性のあるベンチャーに投資したい。僕は、現実を踏まえて、大きな夢を見ていきたい。もしも夢を語れなくなったら、その場所に居る意味がない。別の夢を見ていきたいです」 【インキュベーション推進プロジェクト室】 http://www.waseda.jp/incubation/index.html 【舞ロジック】 http://www.my-logic.com/ (2003年1月9日掲載)
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