永井“レッズキラー”宣言…清水へ完全移籍で打倒・古巣

荷物整理のためクラブハウスに訪問した永井

　浦和から清水への完全移籍の決まったＦＷ永井雄一郎（２９）が８日、「レッズキラー」を襲名した。

　「移籍？　全く悩みませんでした。（浦和を）出ることが一番の選択だと思った。裏切りと思われるのは残念。埼スタですごく嫌な選手と思われるように頑張りたい」

　８日午後、大原のクラブハウスに荷物整理のために訪問したミスターレッズは、あまりに冷酷。三菱養和から浦和一筋の「背番号９」の移籍金は、契約満了寸前のために、本来の半額以下となる推定５０００万円という超格安。昨季、クラブの方向性の欠如を公然で批判し、終盤出場を失った経緯から、「思い切りサッカーができる環境」と選んだ新天地で爆発するために、肉体を改造した。プロ野球元オリックスの清原和博内野手も師事したケビン山崎氏の経営する都内ジム「トータルワークアウト」で１日約５時間の筋トレを敢行。前日出席した結婚式で、スーツがはち切れんばかりにパワーアップした。０７年アジア・チャンピオンズリーグ優勝に貢献し、大会ＭＶＰに選ばれた強運のドリブラーが、赤い悪魔の最強の敵に生まれ変わった。