差別、薬物、コンクリート殺人…飯島愛の本当の姿とは
高須基仁・人たらしの極意
昨年12月24日に自宅で遺体で見つかった飯島愛について、言いたいことがある。
飯島の訃報が流れると、私のところに16人のAV女優から電話がかかってきた。皆、号泣していた。なぜなら、AVを仕事としている彼女たちにとって、飯島は希望だからだ。飯島の半自伝的小説「プラトニック・セックス」は彼女たちのバイブルなのだ。
私と飯島が最初に会ったのは、まだ彼女が18歳か19歳のころだったと思う。当時、AV界のトップ女優で、ピンクのキャデラックを乗り回すほどの勢いだった後藤えり子から「タカス君、いいと思わない?」と紹介された。
飯島に会った最初の印象は「目が全く笑わない18、19だな」。当時はバブルが全盛か、はじける直前。私も「ジュリアナ東京」のガラス張りのVIPルームで、「あの踊っている女を連れてこい」と言っていたものだったが、ジュリアナに踊りに来るような女たちの中でも、彼女は派手なタイプだった。
私が後押ししてAVデビューした飯島はグラビアが爆発的に売れ、テレビでもお色気番組「ギルガメッシュないと」、ドラマにも出演し、大手芸能事務所・ワタナベエンターテインメントに所属するタレントになった。
が、飯島は終生、差別の中にいた。私は、飯島には、4つの“憂鬱”があったと思う。
第1は、出身地の足立区で1988年に起きた同世代の少年たちによる女子高生コンクリート殺人事件と関わりがあったという噂。
第2は、未発表のAV映像が裏ビデオとして流されてしまったこと。
第3は、「プラトニック・セックス」を出版した当時の編集関係者との恋愛。
そして第4が薬物だ。
私は年明けの3日に作家の宮崎学と会った際、宮崎が芸能界を引退する前の飯島と「サンデー・ジャポン」のCM中に交わしていた会話を聞いた。
飯島が薬物をやっていると察した宮崎が「飯島、やめろよな」と話しかけたら、飯島は「わかりますか」と言っていたという。
飯島がどんなクスリに手を出していたのかはわからない。が、薬物をやっていたのは間違いない。えぐるような差別の中では、そうやって戦っていかざるを得なかったのだ。
最後に飯島と話したのは、三浦和義が米国で自殺した直後だった。久しぶりに電話をかけてきた彼女は「三浦さんは何で死んじゃったの?」と聞いてきた。私は「自殺だよ」と答え、「おい、飯島、お前は殺されたって死なねえ女なんだから、頑張れよ」と励ました。
本当に、そういう女だったと信じていた。三浦が死んだときの100倍、悲しかった。
繰り返すが、AV女優にとって、飯島愛は希望だ。憲法にも定められているが、どんな職業でも差別はあってはならない。少なくとも体を張って生きている女たちへの愛と礼賛を忘れないでほしい。(出版プロデューサー)
■高須基仁の“百花繚乱”独り言=http://plaza.rakuten.co.jp/takasumotoji
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ZAKZAK 2009/01/08
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