« おいらにも100億円ほど財政支援お願いします | メイン | 資本主義は60年で破綻するネズミ講 »

2009/01/08

平日はカット無料!

Dsc_1922

さて三連休に向けて、いよいよ資材の発注です。作るのは13cm径2ウェイシステムのドロンコーン付き。いつものおいらの好みとは正反対なんだが、女とスピーカーは好みをうるさく言ってはイケナイ。大物としては好き嫌いなく、あらゆる女とスピーカーを愛さなければ。




で、とりあえず「箱」です。素材は、小さい箱なので15mm厚のシナランバーコアにしました。サブロクで3500円。もちろんベニヤ合板ならもっと安いんだが、今回はユニットもネットワークも高級品なので、グレードを合わせて良い素材を使ってみた。ベニヤよりはランバーコアが、それよりは単板の方が、音は良いとされてます。柿田川のサントムーンは平日なのですいてて、カット無料だった。土日だとひと切り30円とってるようだね。38cm径のバックロードホーンなんぞ作るには、24mm厚のベニヤ合板を使うんだが、今回は小さい箱なので15mmもあれば十分でしょう。

さて、設計なんだが、スピーカーユニットが決まらないと箱のサイズも決まらないわけだ。今回は結局、FOSTEXのFW137にしました。理由は「振動径の実効質量」にあります。重いドロンコーンを動かすという事で、少しでも重い質量が望ましい。候補にあがっていたデイトンも良いスピーカーなんだろうが、実効質量が7.8g、FWは11.7gなわけです。そこから見えるのは、デイトンの方が「コーンが薄い」という事なんだがね。中高域にピークがあるところから想像すると、そこからも「コーンが薄くて中高域で分割振動起こしている」のではないか、と想像できる。で、能率もデイトンの方が高いわけだ。それだけユニットが「フルレンジっぽい」のではないか? 見てくれから考えても、お椀型に凹んでいるFOSTEXの方がウーファーっぽいわけだ。コーンが薄くて軽いデイトンを使うと、ドロンコーンに揺さぶられて音が濁る可能性がある。コーンが厚くて丈夫なFOSTEXの方がマシでしょう。

で、FW137の推奨箱のデータを見ると、バスレフの10リットルになっているんだが、推奨箱というのはアテにならないです。何故なら、どういう用途で、どういう特性を求めて設計しているのか不明だから。というわけで、改めてユニットのデータを元に計算します。むかしはステフィネスとかナンチャラとか大変だったんだけど、今は、ネットで自動的に計算してくれるサイトがあるので楽チンだね。
JavaScriptを利用したスピーカー設計ページです。
バスレフ、密閉方式の自動計算、低域特性シミュレート、ネットワーク設計などをJavaScriptで行っています。
スピーカー設計の本は読んだが計算までは面倒だ、という人は一度いじってみて下さい。
ここに行って、一番上の「バスレフ型エンクロージャ設計プログラム」というところをクリック。ユニットのスペックの入力というところなんだが、目的のFW137はないので、カタログデータから必要な数字を拾い出して記入します。必要なのは最低共振周波数、実効振動板半径、振動系等価質量、等価Qです。なので、55Hz、5.5cm、11.7、0.5を記入して計算させると、
13.56リットル、ポート共振周波数43.53Hzという答えが出ます。ついでに「特性図」まで表示される。便利なもんだ。

推奨箱が10リットルなのに、なんで自動計算では大きくなってしまったのか? 考えられるのは、推奨箱が
AV向けに低域を持ちあげてあるのではないか、という気がするんだがね。どうせ重低音は出ないので、50Hzとかあきらめて、その上の80~100Hzあたりをタップリ出すという設計なのではないか、と。自動計算では、そんな思惑とは無関係に、もっとも効率の良いサイズを追求するわけで、ここは自動計算の結果に従います。これが密閉箱だと100Hzあたりからダラ下がり、バスレフでは40Hzくらいをポートで補強して30Hzくらいまで出せる計算なんだがね。ドロンコーンではどうなるか? 密閉とバスレフの中間くらいの特性になりそうな気がする。

で、サブロクからの板取なんだが、半端なサイズなのでどうしても無駄が出る。サブロク一枚で4組作れそうで作れない。まぁ、そこら辺は次回へのお楽しみで残しておいて、とりあえず外寸で言うと
210×400×240という事になりまして、内容積は約14リットルです。これからユニットのでっぱりやらネットワークの分やら引くので、ほぼ計算通りになる予定。

新装版 世界でただひとつ自分だけの手作りスピーカーを作る 新装版 世界でただひとつ自分だけの手作りスピーカーを作る
価格:¥ 1,680(税込)
発売日:2004-09-17

コメント

ココを読むようになって2年ほど経ちますが、
野次馬さんの八面六臂ぶりに、
ホントにみんな同一人物?
って、思うコト度々w

>大物としては好き嫌いなく、あらゆる女とスピーカーを愛さなければ。

スピーカー作るのかと思ったら、ストライクゾーン拡張工事か。

精神構造が女性であらば、あるがまゝを受け容れて(愛して)貰へると。

スピーカーから自作するヅク(*)はありませぬわ。

(*) やる氣、根性等を意味する或る地方に於ける方言

>JavaScriptを利用したスピーカー設計ページです。

うっは。これはありがたいっす。CADソフトでも入れようか悩んでました。

CELESTION? JENSEN? もいいですなー。それにしてもちゃんとネジが立つ材料使っているのは流石。

>ココを読むようになって2年ほど経ちますが、
>野次馬さんの八面六臂ぶりに、
>ホントにみんな同一人物?
>って、思うコト度々w

そーそ、時々朝鮮臭いエントリーがあったりで、アレだったりしたんで、派遣村の社会奉仕に目覚めたエントリも別に驚きはしなかったんだが、日頃の論調と比べるとあまりにも斜め上を逝っていたので、ちょっと突っ込みたくなったんでね、別にそれ以上の悪意は無いよ。
で、奉仕に逝っていないくせに批判するなと主張されていたが、当然野次馬さんは行ったんだよね?
それで結局、野次馬の中の人は何人いるんですか?

小口径フルレンジ+ドロンコーンだと、ソフト&メローな音色になりそうですね。
野次馬さんのメイン機は、ハードでシャープでダイナミックな音色でしょうから、確かに正反対ですな。
でも、時には正反対の物を求めるのも、男の心理としてはアリですね!!

コメントを投稿

コメントはエントリー投稿者が承認するまで表示されません。

Yahoo!検索

  • ウェブ全体を検索
  • このサイト内を検索

人気blogランキングへ

最近の記事

2009年1月

ジャンル

伊豆グルメ
ヨット
三島
カメラ

通販専用水着屋さん

帆船Ami号

ずっと富士山

銅版画資料アーカイブ
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31