赤羽さんら解放「多額の身代金」 エチオピアの誘拐犯【ナイロビ8日共同】エチオピア東部で昨年9月に誘拐された長崎大大学院生の医師、赤羽桂子さん(32)ら2人が7日解放されたことについて、犯人グループ関係者は8日朝(日本時間8日午後)、地元記者に「多額の身代金をもらったので2人を解放した」と明らかにした。身代金の額や支払った相手については語らなかった。 国際医療援助団体「世界の医療団」(本部・パリ)によると、赤羽さんは解放直後「夢のようだ」と語った。2人は、多少やせたものの心身ともに健康だという。 関係者によると、赤羽さんらの解放に向けた身代金交渉はここ数日、ソマリアの国内外で頻繁に行われた。ソマリアの地元長老と犯人グループの話し合いも行われ、長老は赤羽さんらの早期解放を強く求めたとみられる。 犯人グループは送金を確認後、7日のうちにソマリアの首都モガディシオで拘束していた赤羽さんらを解放。モガディシオの空港からケニアの首都ナイロビに向かわせたという。 犯人グループは当初、エチオピアで拘束された仲間の解放を求めていたが、リーダーを名乗る男は昨年10月31日、共同通信の電話取材に、身代金300万ドル(約2億8000万円)の支払いを要求していることを明らかにしていた。
【共同通信】
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