島根県は、受け入れ病院の医師が県の防災ヘリコプターに同乗して救急患者を迎えに行く搬送システムの運用範囲を、これまでの隠岐地域から県全域に拡大する。県西部などでは医師不足から救急医療の維持が難しくなってきているためで、4月1日をめどに導入を目指す。
島根大医学部付属病院か、県立中央病院(いずれも出雲市)の医師が乗り込む。救急車では片道1時間以上かかるなど時間的な要素や、患者の容体から必要性を判断する。救急車では2時間程度かかっていた益田圏域からの搬送の場合、最大1時間程度の短縮になるという。年間3、40件を想定している。
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