大阪府の橋下徹知事が府民やメディアから、職員とやり取りしたメールについて情報公開請求されたことについて「二流週刊誌や写真誌みたいなのぞき見趣味的」と批判した。また、情報公開請求についても「情報公開請求権の乱用だと思う」などと発言した。5日の記者会見で飛び出したものだが、情報公開に積極的に取り組んでいながら、場合によっては公開を渋る姿勢に、公開請求した市民団体は「知事としての資質を疑う」と反発している。 メールの情報公開請求は市民グループ「見張り番」が去年10月分のメールについて公開請求しており、その一部が公開されていた。会見ではメディアの一部も公開請求していることが明らかになった。橋下知事は「申し訳ないが税金でメシは食わせてもらっているが、府民の皆様の奴隷でもなんでもないんで、出来ることと出来ないことがある」とした上で、メールの中には非公開を前提に職員とやりとりしたメールがあり、すべてが公開の対象とは想定していなかったと説明した。 「表現内容については、公開されるとまずい表現とかいろいろある。具体的に個人名を出していたり、自分の思いつきの意見もある」とし、職員からのメールには忌憚のない意見や内部告発のようなものもあり、全てを公開することは出来ない、と述べた。昨年9月以前のメールは「あまりにも数が多く、長い文章もあって、とてもじゃないが(チェックが)出来ないと頭にきて削除してしまった」と情報公開請求後に一部のメールを削除したことを認めた。 知事の説明によると、職員からのメールは知事のメールボックスに入ることになっており、特別秘書以外は見ることが出来ないようになっている。このため、情報公開請求にあたって、全てのメールを自分だけでチェックすることは難しいとした。そして、「公人といっても生身の人間だし、就任以来の全部というのは情報公開請求権の乱用だと思う。この1年間の意志形成過程のかなりの部分を公開しているから、ある意味、意思形成過程は分かっていると思う。(公開請求は)二流週刊誌や写真誌みたいな、のぞき見趣味的なところがあり、何を目的にしているのか分からない」などと話した。 こうした発言に対して、公開請求した見張り番では「情報公開に積極的に取り組むとしている知事の言葉とは思えない。情報公開が何のためにあるのか分かっていないのではないか。請求権の乱用というが、府民や市民の権利だ。(チェックすることが)わずらわしいということだが、それも含めて知事の仕事ではないのか。直接お会いして発言の真意を聞いてみたい」と話している。 「見張り番」の請求で公開されたメールは30通あまりで、幹部や職員とのやり取りだった。知事は職員からのメールを直接受信したり、幹部に一斉メールで意思を伝えるなど積極的に利用していた。この過程で府政の重要事項が決まることも予想される。今後はメールの扱い基準を定めて公開していくとしているが、これまで部長会議や予算案の審議過程なども公表し、透明化を進めているだけに、今回のメールへの対応については府民に不信感を与えかねない。また情報公開請求に対して「乱用」という表現で批判したが、公開請求を萎縮させる恐れもあり、きわめて不適切な発言である。 |
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