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【三重】

スギ花粉、今春は要注意 飛散予想、昨年の2〜3倍

2009年1月8日

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 三重大大学院医学系研究科耳鼻咽喉(いんこう)科は、県内の今春の花粉飛散予想をまとめた。スギ花粉は2月中旬から飛び始め、ピークは3月上旬ごろ。飛散量は昨春の2−3倍、平年の2倍程度に上る見込みで、花粉症の人にはつらい季節となりそうだ。

 スギ花粉の飛散は一般的に前年夏の気象に左右されるといわれるが、同科は県林業研究所(津市白山町)内にあるスギに付いた花粉の芽(雄花)を実際に測定して飛散量を予想。昨夏は気温の高い日が多く、芽の生育が非常に良かったことから大量に飛散すると判断した。

 地域別では、津市では1平方センチ当たり約6000個の花粉が飛散する見通し。少なめだった昨春の約2・5倍で、過去25年間でも5本の指に入る多さ。県内の他地域もほぼ同じ傾向で、松阪市が約8000個と最も多く、北勢がやや少ないという。

 スギに続いて4月上旬から飛び始めるヒノキ花粉の飛散量も昨春の10倍、平年の2・5倍程度に達する見込み。同科の湯田厚司准教授は「飛散量が5000個を超えると、花粉症の症状はかなり厳しい。花粉が飛び始める前に病院で受診するなど早めに対策を」と呼び掛けている。

 (平井一敏)

 

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