名張市の亀井利克市長は7日、年頭記者会見で、発達障害児をケアする療育センターの検討会議を、新年度に設置する方針を明らかにした。今年度中に設置する計画だった検討委員会の立ち上げがずれ込んだ形で、亀井市長は「検討会議を新年度の早い時期に設置し、11か12年度には療育センターを立ち上げたい」と話している。【金森崇之】
療育センターは、医師など専門家のアドバイスを受けながら、集団生活における発達障害児の行動を長期間にわたって観察し、療育する施設。同市は、障害児個別の指導計画を作り、教育機関や医療関係者が情報を共有する「個別乳幼児特別支援システム」を07年度から独自に運用しており、センターでは、さらに専門的な支援計画策定や治療を行う。
今後は、市や名張市立病院、福祉団体などが参加する検討会議で、センターの業務内容などを協議。現在3人いる市立病院の小児科医師を年度ごとに1人ずつ増やし、6人体制が確保でき次第、センターを開設するとしている。
〔伊賀版〕
毎日新聞 2009年1月8日 地方版