福岡市早良区の小学6年男児の母親が昨年11月から12月にかけて、自宅で男児とその同級生6人の喫煙を黙認していたことが分かった。小学校の調査に対し母親は、「外で吸うよりはいいと思った。軽率だった」と謝罪。学校側は緊急保護者会で6年生の保護者に説明するとともに、全児童に喫煙の害などの指導を行った。
学校の調査によると、母親は昨年11月中旬から、自宅内でたばこを吸うことを許していた。男児は「母親からたばこを買ってもらったことがある」「家では吸っていいことになっていた」と話し、同級生の男子児童も「(男児の家で)1日10本吸ったことがある」と話したという。
未成年者喫煙禁止法は、20歳未満の喫煙を親権者が制止しないことを禁じ、違反すれば科料に処すとしている。
学校側は昨年12月10日、保護者からの連絡を受けて調査を開始。母親は事実関係を認め、6年生の緊急保護者会で「迷惑をかけて申し訳ない」と謝罪したという。校長は「保護者や地域とさらに連携し、二度と起きないよう指導を徹底したい」と話している。
=2009/01/08付 西日本新聞朝刊=