和歌山放送局

2009年1月8日 15時27分更新

エルトゥールル号調査団が会見


明治時代に串本町沖で沈没したトルコの軍艦「エルトゥールル号」の海底発掘調査のため、町を訪れているトルコ人研究者らの調査団が7日、記者会見し、11日からの調査に向けた意気込みを語りました。

記者会見したのは、トルコ海底考古学研究所の所長だったトゥファン・トゥランル氏を団長とする調査団です。
この中でトゥランル団長は、「去年までの調査で得た経験や知識をもとにして、さらにすばらしい調査計画を立てている。亡くなった水兵たちの思い出に結びつくような遺品を引き揚げたい」と、今回の調査にかける意気込みを語りました。
トゥランル団長らによるエルトゥールル号の海底調査は5年前から始まり、去年1月の調査では、乗組員が着ていた軍服のボタンなどの遺品やライフルの銃弾など計1100点余りの発掘に成功しました。
今回の調査は、気象条件の影響で当初の予定より3日遅い今月11日から始められ、調査団は去年の倍の約2000点の発掘をめざしています。