【ソウル31日聯合】「HOT100やビルボード200のようなビルボードのメインチャートに入るには多くのステップが必要です。米国は思い通りに早々1位の座を獲得できる市場ではありません。日本でも1年余りの時間が流れてからオリコンチャートで1位になりましたから」――。
10月にシングル「Eat You Up」で全米進出を果たした歌手のBoAが、国内の歌謡授賞式出席などのため一時帰国した。「Eat You Up」は現在、ビルボードの「Hot Dance Music/Club Play」チャートで15位を記録しているが、一部ではビルボードのメーンチャートではないと低く評価する声もある。こうした指摘にBoAは、米国は日本の音楽市場より数十倍の時間を投じる必要があり、3年先を見据え、米国の新人のような段階を踏んでいると答えた。Hot Dance Music/Club Playチャートで良い成績を収めメーンチャート入りするのが目標で、MTVアワードにも出演したいと意気込みも示した。
2000年にデビューしたBoAは、翌年日本に渡った。エイベックスのローカライズ戦略によりNHK紅白歌合戦に6年連続出演するなど、日本市場でトップに立ったが、米市場に挑んだことで再び新人になった。「アジアの星、BoA」というタイトルを捨て、再び下積みから始める孤独な戦いを始めた。2カ月間の米国活動では韓国や日本とは異なるプロモーションを経験した。郷に入っては郷に従えということわざ通り、現地の方法に合わせている。米国は音楽番組がほとんどないためラジオ局のパワーが強く、クラブでオンエアされる回数がビルボードチャートに大きく影響を与える。BoAもクラブに直接出向き、自分の曲をアピールした。
ビヨンセ、ジャスティン・ティンバーレイク、アッシャーら有名ポップスターらのマネージメントと音盤制作を担当したマックス・グースと手を組んだBoAは、来年上半期にファーストアルバムをリリースし、正式にデビューする。現在、プロデューサーのクリス・ブラウン、ショーン・ギャレットとレコーディング作業を進めている。アルバム収録曲「Look who’s talking」はすでに公開された。ファーストアルバムにはクラブでアピールできる強いビートのダンスナンバーが多く収録され、こうした曲が音楽チャートを席巻しているという。何よりも普段聞いていたポップミュージックを手掛けたプロデューサーとともに作業できることが、夢のようだと語る。「自分のクオリティーが向上するプロセスなので作業を進める日々がとても幸せです」。
来年の計画もすでに立てた。上半期に米国でアルバム発表後は、BoAを待ちわびるファンのために国内活動を行う予定だ。日本では来年2月にニューシングルを、3月にはベストアルバムをリリースする。3カ国でそれぞれ異なる言語で活動を展開することに、体よりも頭が大変だと笑いながら話す。「来年はさらに忙しい1年になりそうです。仕事はきついかもしれませんが辛抱強く耐え、新たなスタートを迎えるという姿勢を心掛けたいですね」。
BoA=(聯合) |