〔外為マーケットアイ〕英ポンド1.5050ドル付近、BOEの利下げ幅に関心

2009年 01月 8日 14:48 JST
 
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〔外為マーケットアイ〕

 <14:38> 英ポンド1.5050ドル付近、BOEの利下げ幅に関心

 英ポンド/ドルは1.5046/50ドル付近。ロイターのエコノミスト調査によると、イングランド銀行(英中銀、BOE)は8日の金融政策委員会で、政策金利を50ベーシスポイント(bp)引き下げるとの見方が大勢。ロイター調査は08年12月29日─09年1月5日に、61人のエコノミストを対象に実施した。61人のうち59人が8日の利下げを予想している。予想される利下げ幅は50bpが41人を占めた。政策金利が50bp引き下げられ1.5%となれば、1694年の英中銀創設以来の低水準。

 外銀筋は、利下げ幅が50bpに満たない場合、「利下げをするほど状況は悪くないとの見方が浮上する可能性もあり、すぐに失望売りにはならないのではないか」との見方を示す。

 <14:26> ドル92円半ば、本邦証券などの売りで下落方向続く

 ドル/円は92.48/51円付近。午後に入って本邦証券や信託銀の売りが断続的に出ており、下落方向が続いているという。前日発表のADP全米雇用報告が悪化したことで9日発表の米雇用統計を織り込む動きも指摘されるが、「ゆっくりと90円を目指す展開は変わらない」(大手証券)とみられている。また、上値では「93円半ばから94円半ばは売り場」(同大手証券)との見方が出ている。

 <13:44> ドル92円半ば、株価がやや材料視

 ドル/円は92.50/52円付近。日経平均株価.N225が300円超下落したことがやや意識され、「軽い円買い」(外銀)になっているという。9日発表の米雇用統計を控え積極的には動きにくいが「全般的には下値試しの方向」(同外銀)とみられている。92円付近に買いオーダーがあり、急激ではないが目先はじり安となる可能性が指摘される。

 <13:08> 米国債が軟化、3年債の入札不調で供給過多に対する懸念高まる

 ドルは92.76円付近で動意薄。

 米財務省が前日実施した3年債入札が不調な結果に終わったことを受けて、米国債が軟調になっている。指標となる米国債10年物<US10YT=RR>の利回りは2.4925%付近で、前日NY市場終盤の2.48%から上昇した。

 米財務省は7日、過去最高となる300億ドルの発行予定額で3年債入札を実施した。応札倍率は2.21倍と昨年12月に実施された前回の入札(2.15%)を上回ったものの、事前の市場予想よりは人気がなかった。

 外国中銀を含む間接的応札者による落札額は全体の約28%を占めた。昨年12月の入札(約35%)を下回ったことで海外投資家の米国債需要について不透明感が広がった。

 「米国債は昨年12月半ば頃まで資金逃避先とみなされていたが、利回りが低下し過ぎたことと、供給過多懸念もあり、今後は一方的な価格上昇は難しい」(外銀)との声も聞かれる。米財務省は、国債発行需要の急拡大を背景に、いったんは発行を停止していた3年債の入札を昨年11月に再開した。

 <11:58> ドル92.70円付近、もみあいが続く

 ドルは92.70円付近。午前の値幅は上下わずか44銭にとどまるこう着が続いている。前日海外のドル売りの流れを受けて「小口の売りは出ているが、基本は様子見姿勢の参加者が多い」(都銀)という。ユーロも1.35ドル半ばで一進一退。「特段の話題もなく手掛かり難」(邦銀)との指摘が相次いでいる。

 <10:45> ドル92.85円付近、米雇用統計控えユーロ売り縮小の動き

 ドルは仲値公示を経て92.85円付近。仲値はややドルが不足となったことで一時92.92円まで上昇、前日海外の安値92.33円から60銭程度の切り返しとなったが、公示後は「売買が減っている」(都銀)といい、値動きは鈍り始めた。前日海外でドルが下落する一方、ユーロや英ポンドが買われたのは「年初からかなりの勢いでユーロ売りが進んだことで、週末の米雇用統計を控えて売りポジションを手じまう向きが出始めた」(外銀)ためで、そうした動きが一巡した東京市場では値が振れづらくなっているという。

 <09:29> ドル92円後半、仲値は不足か

 午前9時現在のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点から小幅に上昇して92円後半で取引されている。実需の決済が集中する仲値でドルが不足するとの観測から、朝方のドル/円は底堅い動き。対円での買いが波及する形でドルは、対ユーロでも小幅に上昇している。

 <08:40> オバマ次期米大統領がきょう演説、就任式までに期待感出尽くしの可能性

 オバマ次期米大統領が米時間8日午前11時(日本時間9日午前1時)から行う経済・景気刺激策についての演説が市場の関心を集めている。年初から進んだ米株高やドル高の背景に、オバマ政権下で実施される大型景気刺激策への期待感があるためだ。米民主党の側近によると景気刺激策は最大で7750億ドルとなる見通しだが、市場では現在の米景気の不振ぶりに比して「規模が小さい」(都銀)とする声が出ている。また「期待感先行で走ってきた相場だけに、20日の就任式もしくはそれ以前に、期待感が出尽くしとなってドルが反落する可能性もある」(外銀)との見方もあった。

 オバマ次期米大統領は7日の記者会見で、景気刺激策について「われわれの予想の上限規模を見込んでいるが、これまでの赤字で制約や不安があることから、一部エコノミストの提言ほどは大きくならないだろう」と発言している。

 <07:10> きょうの予想レンジはドル92.00―93.00円付近、上値重い展開か

 きょうのドル/円<JPY=>の予想レンジは92.00―93.00円付近。前日海外でドルが売られた流れを引き継ぎ、上値の重い展開を予想する声が出ている。米株安を受けたアジア株安も、円の底堅い動きにつながる可能性があるという。

 前日のドルは、東京市場日中の高値94円前半から92.33円まで2円弱下落。12月米雇用統計の発表を週末に控え、年初から続いたユーロ安/ドル高が一巡して利益確定のドル売りが先行したこと、企業向け給与計算サービスのオートマチック・データ・プロセッシング(ADP)子会社などが集計した12月ADP全米雇用報告で、民間部門雇用者数が69万3000人減と予想の47万3000人減から大きく悪化したことなどが背景となった。米カンザスシティー地区連銀のホーニグ総裁が講演で、労働市場悪化の可能性に言及したことを指摘する声もあった。

 (東京 8日 ロイター)

 
 

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