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2009年01月07日

始めるまで問題点は見えない

見えなかった問題点

研究として組んでいるプログラムが、かなり酷いことになってきました。


データ設計と、ページ構成、何よりも根本的な手法の部分で、不備がある。スパゲッティみたいにぐちゃぐちゃなコードになることがだんだんと分かってきて、もう組みたくない。

*1


当たり前と言えば当たり前ですが、今のプログラムを始めるまでは、こういった失敗点は見えなかったです。

プログラムを実際に始めて、いくつかの処理を組み込んで、そこでマズい場所が見えてきました。


もちろん経験がないなりに考えてからプログラムを始めました。予想できる失敗点があったし、後から必要になりそうなものもわかっていた。だから、いくつかの面倒は回避することが出来ました。


それでも見えなかった問題点がいくつかあって、結果としてそれが頭痛のタネとなっています。

趣味の延長みたいなプログラムですが、趣味でやっているわけじゃない。迫る期日を目の前に、とりあえず形にするために作業を進めてます。


「もう十分に考えた」?

何かを始める時に、十分に考えきることは難しいと思う。

もう十分に考えたと思っても、大抵は穴があります。影に隠れて見えない穴や、思いもがけない位置にある穴。


考えすぎ、なんてことはありえないです。どんなに考えたって、考えたりないくらい。用心はしすぎるくらいでちょうどいい。


僕なんかはつい「なお空気抵抗は考慮しない」的な考え方をしてしまうことがあります。

頭の中では理想的な考えを持つことが出来ます。集中が続いて、誰にも邪魔されない、なんていう身勝手な想定を元に計画を立ててしまうことがある。


でも、実際にやり始めてみると、想定の範囲外のことなんてたくさんあるんですよね。


よく考えれば、すごく漠然として曖昧なプランなのに、つい十分考えたと思ってしまう。

何とかなるだろって。何ともならないのに。


「まだ考えが足りない」?

それじゃあ、十分に考えきってから動くべきかというと、それもNOだと思う。矛盾するようだけど、理由は同じ。

どんなに考えたって、考えきることは無理なんだから、どこかで線引きをして動かないといけない。


始める前から完璧に考えるのは、まず無理です。もし考えきれるなら、その人は間違いなく天才です。予言すらいらない。


少なくとも僕みたいに経験が少なく、また才能も無い人間は、どんなに考えたってミスがあります。

よく考えることで最小限にすることは出来る。でも、0には出来ない。

自分が過去に経験した事例についてなら、より鮮明に考えることは出来ます。それでも完全ではないし、また未経験の事については等しく無力です。応用は出来るけれど。


ほどよく考える

百聞は一見にしかずとはまた違うけど、百を考えたところで一度の経験には敵わないです。

とはいえ、何も考えないでいいかっていうと、そうでもない。何も考えなかったら、そもそも一歩も歩けないです。考えるより手を動かせと言われても、さすがに何も考えずにプログラムは組めないですよ。小説だって、ブログだって同じです。


完璧に考えてから始めたいってのは、無理です。出来るとしても、難しい。何よりモチベーションが持たない。

それじゃあ、どこで始めるべきかって言うと、これまた難しい。出来るだけ多く考えてから始めた方がいいけれど、世の中には何にだって締め切りがあります。例え学校や会社で締め切りが定められていないものだったとしても、みんな最後には死んじゃうもんなぁ。




まとめ

  1. やり始めてみないと見えない問題点がある
  2. どんなに完璧な考えだと思っても、大抵は穴がある
  3. 問題点が隠れていても、いつか始めないと終わらない

*1:一応、これを完成させないと進学が出来ないので、しぶしぶ進めていますが、研究発表が終わり次第、一から時間を掛けて作り直したいです