■ 伊達・大滝の無医地区に診療所開設、住民ひと安心
【2009年1月8日(木)朝刊】


 医療法人譲仁会(上原總一郎理事長)が伊達市大滝区優徳町に設置した診療所「湯沢医院」が7日、外来診療を始めた。大滝区は昨年12月から医療機関のない無医地区になっていたが、同医院の開設で高血圧や糖尿病など慢性疾患の簡易診療が可能になった。市が発行している市中心部への通院路線バス無料パスは継続する。

 同法人は昨年12月1日、大滝区本郷町で経営していた大滝温泉病院の療養型病床100床を、優徳町にあった北湯沢温泉病院に統合し、合計200床の介護老人保健施設「北湯沢温泉いやしの郷(さと)」に転換。これにより、区内には医療機関がなくなり、外来患者は約30キロ離れた市中心部への通院を余儀なくされた。

 同法人は、国が決めた平成22年度までに全国の療養型病床を半減する方針に基づき、両病院の統合、老健施設への転換を図った。その一方で、片道1時間の路線バスを利用する高齢者や子どもたちの風邪や慢性疾患への対応も考慮し、大久保和幸会長が内科診療所の設置を決断。今月1日付で開設許可を取り付けた。

 所在地は優徳町159。北湯沢温泉いやしの郷に隣接する職員住宅を活用し、週2日、水、金曜日午前9時―11時の診療体制を整えた。内科医の上原理事長が院長として診療に当たり、看護師1人、事務員1人が勤務する。

 この日は午前9時の診療開始と同時に約10人の患者が訪れ、「歩いて通院できるのはありがたい」と喜び、順番を待って診察を受けていた。

 湯沢医院の電話は0142・68局5050番。
(伊藤教雄)

 
 


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