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  • 超大企業
    • 基本的に中は学校に近いです。上司は先生みたいなものです。
    • 自分ができる仕事の範囲は狭いです。
    • 自分の部門の仕事しかしません。
    • あなたの会社がテレビCMに出たりします。または自分がかかわっている製品がテレビに出たりすることもあります。
    • 初対面の方に仕事のことを聞かれるても説明が非常に楽です。
    • コンパで「へー!」とか「そこの製品使ってるー」とか言われることが多いです。正直うれしいです。
    • あなたが独身男性の場合、彼女の父親がすごく安心してくれます。
    • 住宅ローンの審査がすぐ通ります。
    • 会社の成長や衰退が実感できません。
    • まず会社はつぶれません。少々の赤字でも銀行や取引先がつぶさせません。
    • つまらない仕事も多いです。
    • 正直、なんでこの仕事をしなきゃいけないのか分からない業務もかなり多いです。
    • 多くの場合、出世は遅いです。
    • あなたの代わりはいっぱいいます。
    • なのに、会社を辞めようとすると、両親やパートナーからすごい反対されます。
    • 仕事してないのに、お給料をいっぱいもらっている人が結構います。あなたが数十年後、そういう人になる可能性もあります。
    • 法律的に正しい仕事のやり方を教わることができます。
    • ただし、それは面倒くさい手続きや決まりが多いです。
    • 比較的、書類が多いです。
    • 会議も長いです。若いうちは発言権があまりない会社もあります。
    • 根回しは必要ですし、重要な案件だと、かなりたくさんの方や部署との根回しが必要です。
    • あなたが会社にとって重要でない上につまらない業務の担当になる確率が高いです。
    • 逆に、世界的に重要な仕事を任されたりもします。「世界標準規格を作ってよ」とか。マジで。
    • そういう仕事はやりがいもかなりありますし、かなり貴重な体験もできますし、人生観もかなり変わります。
    • 社内不倫をして、バレても、異動すれば噂は消えます。
    • 問題があったとき、誰が責任を持つのか、または、キーマンが誰なのか探すだけで一苦労です。
    • すでに上場しているので、あなたが上場利益でお金持ちになることはありません。
    • お給料は役職がつくまではそこそこです。生活には困りません。ある程度の役職がつくと給料は上がりますが、ただし、出世レースに勝てればの話です。
    • 社長に会うことはかなりまれです。社長に意見することはできません。

  • 超未上場ベンチャー企業
    • 学校というよりサークルとかに近いです。上司は先輩みたいなものです。
    • 自分ができる仕事の範囲は大きいです。
    • よその部門の仕事も結構、まわってきます。兼任も多いです。
    • 社外であなたの会社を知ってる人はほとんどいません。テレビでみることもまれです。
    • 初対面の方に仕事のことを聞かれると少しだけ面倒くさいです。
    • 合コンで「なんの会社?」といわれます。
    • あなたが独身男性の場合、彼女のお父さんが面倒くさそうな顔で「それは、なんの会社かね?」と言われます。
    • 住宅ローンの審査が通すのに、場合によっては、追加の書類を要求されたり、審査に時間がかかることもあります。
    • 会社の成長が痛いほど実感します。衰退も実感します。
    • びっくりするくらい、ものすごく簡単にあなたの会社がジリ貧になったりします。あなたの会社が売られたり、買われたり、ベンチャーキャピタルの闇の力で社長を取り替えられたりします。
    • つまらない仕事も面白い仕事も多いです。
    • 基本的に仕事の多くは売り上げに直結するものですから分かりやすいです。
    • 出世は早いです。
    • あなたが社内の結構なキーマンになってしまったとき、あなたの代わりはいないこともあります。そうなるとあなたは神です。営業のキーマンがやめたためにアッサリと会社がつぶれることもあります。
    • やめるとき、あんまり回りから反対されないこともあります。
    • 仕事をしないと会社に残れません。
    • ドロ臭い仕事も多く、あとあと考えると法律的に微妙なこともやっていたりします。
    • やり方が手っ取り早いです。
    • 比較的、書類が少なく、口約束で決まることが結構、多いです。
    • 会議は大企業よりは少なく、短いところも多いです。若いうちから発言権があります。
    • 根回ししなくてもいいことがあったり、根回しが必要でも手間は少ないです。
    • あなたが会社にとって重要な業務の担当になる確率が高いです。そもそも業務部門そのものが、そんなにたくさん無いからです。
    • あなたの会社が世界を動かす可能性は今のところ低いです。
    • 小さな会社が大きくなっていくのを見ていくのは、かなり貴重な体験もできますし、人生観もかなり変わります。
    • 社内不倫をして、見つかれば、周知の事実になります。社長まで知っていたりします。
    • 問題があったとき、誰が問題なのかすぐわかります。
    • ストックオプションをもらって上場すれば、いきなりお金持ちです。
    • お給料はよくわかりません。役職がない内は少ないところもあれば、異常に多いところもあります。
    • 飲み会で社長が隣で飲んでいることもあります。社長に意見したり、社長になれたりします。

09/01/07追記
はてぶで、「今回の不況でかなりのベンチャーが潰れるだろうから」といわれたので、ベンチャーが簡単につぶれることを追記。ベンチャーの社長なのに何を書いているんだろうと思う。

 09/01/08 12:10追記:

トラバでベンチャーは簡単につぶれないと言われたので、修正。たしかにVCが結構入っていて、ITなところは固定費を圧縮できるので、つぶれないですね。ただ、ベンチャーってITばっかりでもないですし、固定費の高い業種もありますし、入金が遅い業種もありますし、VCの比率が低いところもあるので、そういうところは結構、アレかもしれません。今、進めている別の会社が入金が遅い業種なので、困ってます。

※このエントリはVENTURE VIEWブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および VENTURE VIEW編集部の見解・意向を示すものではありません。

村上福之

村上福之

株式会社クレイジーワークス 代表取締役総裁

1975年大阪生まれ。関西の家電メーカーにて、プリンタドライバ(MacOS/Windows)、コンパイラ、画像圧縮エンジン、組み込み系ドライバー開発を行った後、デジカメ開発や SDカードのドライバ開発に従事する。退職後、オーストラリアを放浪中にWebデータベース開発を受託し、Webプログラミングを独学で学ぶ。SD関連の業績が認められオーストラリア政府より永住権を授与。帰国後、フリーのエンジニアとして、PDA向けのアプリケーション開発に従事。その後、Yahoo!コンテンツストア向けマンガ閲覧ソフトウェアの開発を受託。2GBのSDカードに16時間の動画を高画質のまま圧縮する独自の携帯電話向け動画コーデックを大阪梅田のマンガ喫茶「メディアカフェポパイ」で開発し、そのソリューションが経済産業省主催のビジネスプランコンテスト「ドリームゲートグランプリ」で国内2位のビジネスプランとして認められる。現在、株式会社クレイジーワークス代表取締役総裁。オーストラリア技術独立永住権保持者。オーストラリアコンピュータ協会アプリケーションアナリスト。国際会計資格アカウンタビリークラス。Sun MicroSystems公認デベロッパー(SJC-P/SJC-WC)、Linux Professional Institute。株式会社ロケットスタート取締役や日本メディカル株式会社取締役CTOなども兼任。組み込みプログラミングから、Windowsアプリ/ドライバ、Webシステム、携帯アプリまでこなす。好きな言葉は「C言語は世界を救う」。