2009年 1月 7日
三菱自動車水島で新たに800人削減
厳しい雇用情勢に拍車がかかっています。三菱自動車が倉敷市の水島製作所の派遣社員などを今年3月までに新たに800人以上削減することがわかりました。削減は世界的な景気悪化を背景に自動車の販売が落ち込んでいることから決まったものです。三菱自動車水島製作所では先月までに派遣社員など250人を削減していて、今回の削減であわせて1050人以上が職を失うことになります。水島製作所では乗用車の生産調整のため今月いっぱい生産ラインの休みを1日増やして週休3日としたほか、今月12日以降、二交代の勤務体制を見直し、深夜の勤務をなくすことにしています。

自動車販売不振で三菱病院閉鎖へ
自動車の販売不振の影響は地域医療にまで広がっています。三菱自動車水島製作所が経営する倉敷市の三菱水島病院が今年3月末で閉鎖されることがわかりました。三菱自動車水島製作所によりますと、世界的な不況による自動車販売の不振から、病院事業を続けるのが困難になり、今年3月末での閉鎖を決めたということです。三菱水島病院は1942年に設立され、毎年7万人以上が利用するなど地域医療を支えてきました。しかし、ここ数年は医師不足などから診療科目が半分近くに減ったうえ、他病院との競合が重なり、赤字経営が続いていました。三菱自動車では病院に勤務する医師や職員約80人に対して現在新たな就職先を紹介するなどしていて、跡地の利用については今後検討していくということです。

社会福祉協議会の事務局長が募金着服
香川県土庄町の社会福祉協議会の事務局長が香川県共同募金に寄せられた募金、約205万円を着服していたことが分かりました。着服していたのは土庄町社会福祉協議会の47歳の男性事務局長です。協議会によりますとこの事務局長は去年7月から先月までに町内から香川県共同募金に寄せられた募金、約205万円を募金会の銀行口座に入金せず、着服したものです。先月15日、協議会の職員が募金を銀行に入金する際、金額の不足に気付き、着服が発覚しました。事務局長は「借金の返済に充てた」と着服を認めているということです。協議会では事務局長を今月31日付で懲戒解雇処分にする方針です。

力自慢集う 長尾寺で力もち会陽
正月といえば鏡餅ですが、こちらは餅は餅でも力もちです。重さ150キロを超える巨大な鏡餅を持ち上げて歩いた距離を競う新春恒例の力もち会陽が7日、さぬき市の長尾寺で行われました。力もち会陽は明治時代に、当時の住職が若者の体力向上を目指して始めたとされる長尾寺の新春恒例行事です。競技に使われる2段の鏡もちの重さは115キロ、木製の台座を合わせるとなんと162`になります。これを持ち上げたままどれだけ長い距離を歩けるかを競います。今年は県内外から11人の力自慢が参加しました。ほとんど前に進めない参加者がいる中、今回が2回目の参加となる鳴門市の会社員、段洋司さんが見事61.1bを歩き、初優勝を飾りました。

七草がゆの無料サービス
1月7日は春の七草を入れたかゆを食べて1年の無病息災を願う日とされています。岡山市のデパートでは七草がゆが無料で振舞われました。天満屋岡山店のレストランでは毎年、1月7日に七草がゆを買い物客に無料でサービスしています。春の七草はセリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロです。それぞれ、消化を助ける成分やビタミンなどを多く含み、体調を整える働きがあると言われています。買い物客は、今年の健康を祈りながらほんのり塩味の効いた優しい味の七草がゆを味わっていました。振舞われた七草がゆは45分でなくなりました。

ウシ年に「牛窓産」の新しい白菜初出荷
岡山県内の白菜の生産量の7割を占める瀬戸内市牛窓町で7日、新しい品種の白菜が初出荷されました。生産者はウシ年だけに「牛窓産」の販路拡大に期待を寄せています。初出荷されたのは新しい品種の白菜、「冬黄」です。大ぶりで葉の緑が濃く、みずみずしいのが特徴です。牛窓町は県全体の約7割の生産量を占める白菜の一大産地で、JAが3年前から牛窓町で試験栽培を始め、今年初めて、本格的な出荷にこぎつけました。売出しを図るJAは今年の干支、ウシと牛窓町の牛をかけて出荷するダンボールをウシの絵柄にするなど意気込み十分。出荷に先立って行われた神事では生産者や市場関係者など約100人が販路拡大を祈願しました。新品種の白菜、冬黄は3月上旬までに、岡山をはじめ京阪神や広島などに約1000トンが出荷されるということです。