八坂神社(東山区)で3日にあった新春恒例の「かるた始め」。日本かるた院本院理事長として和歌を詠んだ。西京区在住で、「遊びの中にもルールあり」と百人一首の普及に取り組んでいる。
幼時より百人一首に慣れ親しみ、現職は約10年前に他界した夫から受け継いだ。「規則があってないため、もめることも多い。札に同時に触れた場合は遠い人の勝ちなど、ルールを知ってほしい」と力を込める。かるた始めでは参加者に約3カ月前から札の取り方、詠み方を教え込んで臨んだ。
昨年末に転んで頭を縫うけがを負ったが、「今年も朗詠できて何より」と安堵の表情。来年は40回目の節目に当たり、「正しいルールを後世に残せるように頑張り続けたい」。【珍田礼一郎】
毎日新聞 2009年1月7日 地方版