経済・雇用情勢の悪化を受け、政府は奨学金を通じた大学生や短大生への支援を拡充する。2009年度の無利子奨学金の対象を2000人増やすほか、これまで固定額だった奨学金の額をいくつかの選択肢から選べるように改める。学生の返済負担を軽くし、対象者のすそ野を広げる狙いだ。一方で滞納者からの回収を強化し、回収金が増えた分を新規融資の財源とする方針だ。
対象は大学、短大、高専、大学院や専修学校に所属し、学力や家計の一定基準を満たす学生。約34万人いる日本学生支援機構の無利子貸し付けの対象者を2000人増やすほか、有利子貸し付けは5万4000人増やす。(07:00)