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【東京】

『短時間正職員』導入へ 新年度予算案 看護師確保で都方針

2009年1月8日

 都は七日、看護師が働き続けやすい環境を整えるため、一日八時間のフルタイムでなくても勤務できるよう、都内の民間病院を対象に「短時間正職員制度」の導入を促す方針を固めた。都は制度導入に伴う経費を病院に補助するため、新年度予算案に事業費を盛り込む。

 都によると、都内では一年間に約一万七千人の看護師が離職する一方、約一万三千人が復職している。このギャップを新規採用などで補っているが、なお三千五百人程度が不足するという。

 短時間正職員制度は、看護師のライフスタイルに配慮して、フルタイムで働けない看護師の離職防止や復職の促進を図る狙いだ。各病院の就業規則に、新たにこの制度を盛り込んでもらう。

 短時間勤務で、フルタイムに足りない部分を補う代替職員の人件費などに、都が補助金を出す考え。

 都は、看護師を含む医療人材の確保対策として、新年度予算案に計百二十八億円を計上。地域で不足する周産期や小児、救急、へき地医療への従事を志す都内大学の医学部五年生に、奨学金を出す制度も創設する。

 

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