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【千葉】

君津中央病院 ドクターヘリ配備 知事ら記念式典 救命率向上へ期待

2009年1月8日

2機目のドクターヘリ配備を記念しテープカットをする関係者=木更津市で

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 木更津市の君津中央病院に県内二機目のドクターヘリが配備され、同病院で七日、記念式典が開かれた。堂本暁子知事らが出席し、県南部の救急医療体制向上に期待を寄せた。十九日から運航する。

 県内では日本医科大千葉北総病院(印旛村)が二〇〇一年十月にドクターヘリを導入。全国平均を上回る稼働実績を挙げており、県の単独事業として二機目の配備を決めた。運営費は年間一億七千万円。新たなヘリが県南部をカバーし、県全域が出動要請から現場到着まで十五−二十分の圏内に収まる。

 堂本知事は「財政難の中、関係者の努力で二機目が実現した」とあいさつ。鈴木紀彰院長は「全職員が一丸となって努力し、住民の役に立ちたい」と意気込みを語った。

 県医療整備課によると、ドクターヘリは全国十六道府県に計十八機配備されている。複数のヘリを抱えるのは本県と静岡県だけで、自治体病院に配備されるのは珍しいという。県ドクターヘリ運営協議会長を務める北総病院の田中宣威院長は「二機が協力して救命率を上げたい。千葉が全国のモデルになれれば」と期待していた。

 ヘリは十一日午前十時から一般向けの見学会、十三−十六日に離着陸シミュレーション訓練を実施する。 (岡村淳司)

 

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