【群馬】群大小児科医会 常勤医11人引き揚げへ 館林厚生病院など8病院2009年1月8日 群馬大医学部が館林厚生病院(館林市)などに派遣している小児科常勤医の引き揚げを検討している問題で、同学部の小児科医会は六日夜、来年度は同病院の二人を含め県内外の計八病院から常勤医十一人を引き揚げる方針を正式に決めた。 館林厚生病院の小児科常勤医は来年度ゼロになり、入院患者の受け入れが不可能になるが、同医会は「苦渋の決断。医師不足の厳しい状況を理解してほしい」としている。 医会で派遣医師数の縮減を決めたのは、館林厚生病院をはじめ、公立富岡総合病院(富岡市)や佐久総合病院(長野県佐久市)など八病院。群馬大医学部付属病院の常勤医も二人減とする方針を了承した。 館林厚生病院の小児科について、群馬大の鈴木守学長は、常勤医二人を引き揚げる代わりに、四月から非常勤医師三人を派遣する考えを示していた。非常勤医師について、同大医学部付属病院小児科の荒川浩一診療科長は「非常勤医師の配置は常勤医の配属先を決めた上で協議する」と話している。 館林厚生病院の小児科常勤医引き揚げ決定を受け、館林市の安楽岡一雄市長は「大変遺憾であり残念。住民が不安を募らせることのないよう、小児科を維持できるように全力で取り組んでいきたい」とコメントした。 (中根政人)
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