覇権奪回へフロント刷新…浦和

　昨季無冠に終わった浦和が、覇権奪回へフロントを刷新することが７日に分かった。トップチームの強化に特化した責任者、信藤健仁チームダイレクター（ＴＤ）の補佐役で従来の強化部長に当たる新ポストに、宮崎義正スカウト部長（４８）が２月１日から就任することが明らかになった。

　関係者によると、宮崎氏はこれまで新人選手獲得を主要業務としていたが、今季からトップチームの強化に携わる予定。昨年１２月１日から２年間のプロ契約を結んだもののフロントとしての経験を持たない信藤氏とは、現役時代の９０年、三菱自動車で共闘した。敏腕スカウトとして小野伸二、長谷部誠らの獲得に尽力した実績を持つ。

　これまでトップチームの強化を担当し、数多くのタイトル奪取に貢献した中村修三強化本部長と山道守彦強化部長は社内異動となり、信藤―宮崎ラインが新たな生命線となる。更迭されたエンゲルス監督を含め前体制は“総辞職”となったが、監督人事を巡る失策を繰り返して名門ちょう落を招いた最大の責任者、藤口光紀社長はいまだにその立場を守っている。