崩国人壊1「聖女無惨」

隠者・作


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−序−
 「民衆どもを広場に集めよ!」
白羊国侵攻に成功した黒震帝国総司令官エーリングは、昨日
まで白羊国王のものだった玉座に座り、側近に命じた。
 「ひひひ、エーリング様。いよいよ仕上げですか」
走りながら謁見の間を出て行く側近を見ながら、エーリング
のお抱え術師グルカンは淫猥な笑みを浮かべた。
 「そうだ。白羊国を徹底的に侵略しろという皇帝の命令だ。
   物理的だけでなく、精神的にもな」
 「そうでしたねぇ。ひひひ」
グルカンの眼は異常な輝きを帯びていた。グルカンのような
術師にとって白羊国が特別な意味を持つことをエーリングは
知っていた。白羊国は神聖国家として、この大陸を精神的に
支配している国だ。歴史上、多くの術師が白羊国出身であり、
術師の最高称号「神術法士」は代々、白羊国王の長女が受け
継いでいる。大陸において、白羊国生まれの術師であること
が、どれほど羨望と嫉みの的になるか、白羊国があるだけで
どれほど他国の術師が劣等感に悩まされるか、エーリングは
白羊国侵攻中、グルカンから嫌というほど聞かされていた。
半刻後、さきほどの側近が戻ってきた。
 「将軍!民衆を集め終えました!」
 「よし。神術法士エレミアを牢から出し、民衆の前に連れて
   こい」
命令を伝えるとエーリングは立ち上がった。
 「来いグルカン。始めるぞ」
 「ひひひ」



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−1「幕開け」−
  王宮前広場に集められた白羊国の民衆からざわめきが消え
た。術師とともに、敵国の総司令官エーリングが姿を表した
のである。自分たちの運命がエーリングの一言にかかってい
るのだ。彼らはじっとエーリングを見つめた。
 「白羊国の諸君!私が黒震帝国総司令官のエーリングだ。諸
   君にはまずもって伝えて置こう。諸君はこれからは黒震国
   に隷従してもらう。白羊国は滅んだのだ!」
民衆の間にざわめきが走る。その反応に民衆を取り囲む黒震兵
士は槍を構えた。そして、民衆のひとりが高らかに叫んだ。
 「蛮国黒震!白羊を侮るな!俺達にはまだ神術法士のエレミ
   ア様がいるぞ!」
エーリングは声の方を見やりながら、鼻で笑うと、剣を抜き
その剣で広場の一角にある箱を指した。
 「諸君。頼りの王女であり、神術法士のエレミア様だ」
兵士の一人が箱に被せてあった黒い布を取り去る。
  箱には薄絹一枚で半裸のエレミアが鎖で繋がれていた。
民衆の眼は釘付けになった。
彼女の細い首には、術封じの鉄環がはめられていた。神術法士
エレミアの術を封じたのはグルカンだった。落城の際、エレミ
アの父親である国王を人質に術を封じたのだった。術封じに成
功したグルカンは無論、国王を処刑した。
 「エレミアが諸君の心の支えなら、エレミアを壊すまで」
エーリングは民衆に向かって言い放ち、兵士に合図を出した。
やがて、民衆の前に黒衣の大男が現れた。
 「ガロア!エレミアの精神を破壊しろ!」
エーリングの命令にガロアと呼ばれた大男は頷き、黒衣を
脱いだ。
 「化け物だ…」
民衆の間から声が漏れる。暗褐色の肌に巨木のような両腕を
備える。顔の表面は所々に引き攣れを起こし、一目みたら忘
れられぬほど歪んでいる。
ヴォウゴゴオォォオオンン。地鳴りのような大男の雄叫びが
辺りに響く。民衆に恐怖と絶望を植え付けた雄叫びだったが、
グルカンにとっては心地よいファンファーレだった。



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−2「前奏」−

  ガロアはエレミアのか細い身体を箱から引きずりだすと、
辛うじて、エレミアの裸体を隠していた薄絹を力任せに切り
裂いた。エレミアはとっさにしゃがみ込み、両手で乳房を隠
しながら、毅然とした表情でガロアを睨みつけた。ガロアの
大きな手がエレミアの右腕を掴む。
 「触らないで!化け物!」
張りのある、強い精神を感じさせる声でエレミアは叫んだ。
一瞬たじろいだガロアの手を振り切ると、エレミアは片手で
印を結び、
 「煉獄の炎よ。猛き神に代わりて、不浄を焼き尽くせ!」
と術文を唱えた。だが、いつものように炎が迸ることはなか
った。
 「ひひひ、無駄ですよ。神術法士様ぁ」
高台でグルカンが笑う。エレミアの首で術封じの鉄鐶が鈍く
光る。
 「苦しくなるだけですよぉ」
鉄鐶は術氣を吸い、エレミアの首を絞めた。
 「あぐぅぅっ!」
鉄鐶を押さえ悶えるエレミア。ガロアはその隙を見て、エレ
ミアの両足首を掴み、高々と持ち上げた。民衆の前に晒され
た一糸纏わぬ姿のエレミア。ほどよく膨んだ乳房。小さな桃
色の乳首。くびれた腰回り。すらりとのびた両脚。そした衆
人の目を奪うのは、エレミアの美しさを引き立たせる陶磁器
のような白く透き通る肌だった。
  ガロアはそんな聖女と呼ばれるに相応しい身体を持つエレミ
アの陰部を民衆の前に曝け出した
 「あぁ!エレミア様ぁぁ」
民衆から悲痛な声が上がる。白羊の聖女エレミア…。最も神
に近い方…。我らが守り神エレミア…。民衆の心はささくれ
立った棒で叩かれるようだった。

  首の苦しさからか、恥辱のためかエレミアの白い裸体は紅潮
し始めた。ガロアはエレミアの足首から太股に持ち替え、彼女
を逆さまにしたまま、陰部に長い舌をはわせ始めた。舌の細い
部分を巧みに使い、陰唇を割り、陰核を嬲る。唾液も絡め、舌
だけがまるで生き物のように、エレミアの陰部の表面を這う。
 「厭っ!」
鉄鐶が元の大きさに戻ると、エレミアは暴れ始めた。逆さまに
されたまま、無駄とは分かってもガロアの両脚に爪を立てる。
 「ガロア。男を受け入れる所じゃない場所も責めてやれ!」
エーリングの声が飛ぶ。ガロアの舌はピタリと停まったかと思
うと、膣口から割れ目に沿って、エレミアの尻穴へと向かった。
 「や、やめて」
エレミアの羞恥に満ちた声がガロアを余計に刺激した。ガロア
はたっぷりと唾液を絡ませた舌を尻穴のまわりの一つ一つの皺
に這わせるように舐め始めた。不浄の部分を舐められる不快さ
に顔をしかめるエレミア。民衆は自分たちの無力さを呪った。
ガロアの舌はやがて、尻穴を突付き始めた。そして、ガロアは
自分の舌をすぼめて棒状にすると、エレミアの尻穴に軽く挿入
した。
 「い厭、厭、厭厭っ!」
わずかではあったが、確かにガロアの舌はエレミアの尻を犯し
ていた。生暖かく、生き物のような物体が身体の中に侵入して
くる悪寒にエレミアは気が遠くなりそうだった。
(あぁぁっ!あのエレミア様になんて酷いことを!)
民衆の中の女たちはエレミアに同情した。だが、男たちの心情
は明らかに、エレミアを女として見始めていた。眼前で繰り広
げられようとしている聖女の凌辱に期待すらしていた…。



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−3陥落−

  エレミアの両脚を肩に担ぎ、エレミアの尻穴に入れた舌先を
小刻みに動かすガロア。ガロアの口からあふれる唾液はエレミ
アの白い身体を伝い、地面にまでこぼれていた。唾液で妖しい
光沢を帯び始めた聖女の裸体に民衆の男たちは股間の隆起を感
じていた。
  エレミアの渾身の殴打も強靭なガロアの肉体の前では無駄だ
った。不浄な挿入に震えるエレミア。気丈にも涙を見せず、必
死に歯を食いしばり耐える姿には神術法士の強固な精神が感じ
られた。一向に崩れないエレミアにガロアは苛立ちを覚え始め
た。
  ガロアは膝を折り、地面に座るとエレミアの両脚を前に倒し、
彼女の身体をくの字に折り曲げた。ガロアは両手でエレミアの
陰唇を広げると、顔を埋めた。舌は尻穴から陰部へと戻り、
陰核への執拗な攻撃を始める。陰核を包む皮を舌先で押し、陰
核自身を剥き出しにするとガロアは顔を近づけ、歯先で噛んだ。
 「痛っ。や、やめて!」
エレミアは苦痛に顔を歪める。先ほどまでとは違いガロアの舌で
責められる自分の陰部が目に入った。恥ずかしいほどに拡げられ、
濡れて、ピンク色に輝く自分の最も女らしい部分。何千という民
衆前で、化け物の舌に嬲られている自分。神術法士、女、聖女、
化け物、王女、民衆、凌辱、屈辱、蹂躪、羞恥…。様々な言葉が
エレミアの頭に浮かぶ。
(私に触れないで…。そんなところには・・。私は・・
  厭……駄目っ…あっ…ワタシ、オカシクナッ……)


 「ひひひ、流石の精神も歪んできましたな」
術師グルカンがエレミアを見ながらエーリングに話し掛ける。ガロ
ア舌によって陰部を弄ばれているエレミアの身体全体は確かにうす
紅色になってきている。ガロアの執拗な攻撃に感じ始めてきたのだ。

ガロアは唾液を付けた指の腹で陰核を擦るように弄り始め、舌は膣
口入口の処女膜の辺りを責め始めた。執拗な口撃。既にエレミアの
陰部は噛めば、蜜が溢れ出るような果実のように柔らかくなってい
た。膣口をなぞるガロアの舌は時折、浅く膣内に押し入っていた。
民衆の耳に卑猥な液体の音が届く。
  「んんっ」
一瞬、エレミアの身体が痙攣した。

トロリ。それまで唾液だけで濡れていたエレミアの膣口から白濁し
た液が零れた。ガロアの液体ではない。エレミアの膣内から零れた
ものだということは明らかだった。ガロアはフッフッと鼻を鳴らし、
思い切り音を立てて、エレミアの淫液を吸った。
 (エレミア様…)
民衆の心は崩れ始めていた。約1時間もガロアの舌に耐えてきたエ
レミアだったが、陥落の時が近づいたことを悟り始めた。民衆の動
揺を感じたエーリングはガロアに向かって、
  「エレミアを犯していいぞ」
という指示を与えると、自らは退席した。
グガガガヲヲウォォォオァァン。二度目の雄叫びだった。ガロアは
エーリングから精神を責めよという目的を受けていた。その目的が
ほぼ達せられた今、ガロアの安全装置は外れた。



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−4侵入−

  ガロアが本来持つ荒々しさが剥き出しになった。ガロアはエレミ
アの身体をうつ伏せにし、右手で地面にエレミアの顔を押し付ける
と左手でエレミアの腰を抱え上げた。続けて、自らの巨根を出し、
エレミアの濡れた膣口にあてがった。
 「厭っ!何をするの」
抗おうにも身動きすら取れない。ガロアの巨根はエレミアの膣口に
ゆっくりと侵入を始めた。
 「痛い!痛、痛!!!いぃ痛いぃぃ!!!!」
エレミアの太股に処女の証が流れる。濡れているとは言え、処女で
あるエレミアの膣口は狭く、侵入には力が必要だった。
 「何てこと!エレミア様が」
 「化け物ぉ。やめろぉおおお」
民衆から悲痛な声が上がる。ガロアは構わずに侵入を続ける。
 「く、苦しい。お願い。ぬ、抜いてぇ!!!」
エレミアは熱く焼けた鉄の棒に貫かれているようだった。もがいて
も、腰をしっかりと押さえられ、動けない。じわりじわりと侵入し
て来るガロアの巨根はエレミアの喉元までも圧迫した。
 「ああぁぁ、さ、裂けるぅ」
ガロアの巨根はエレミアの子宮に達してもまだ余裕があった。ガロ
アは腰から手を放すとエレミアの両腕を持ち、手前に引っ張った。
ぐいぐいとエレミアの膣内に沈んで行く巨根。エレミアの太股を伝
う血はもはや処女の証なのか、膣口が裂けたためのものか分からな
かった。
  目を白黒させ、汗を浮かべながらガロアの巨根に耐えるエレミア
の表情に、術師グルカンは興奮を覚えていた。
 「いいですねぇ。神術法士様。いやもうエレミアというただの女に
  過ぎませんね」
エレミアの頭に神術法士という言葉が響いた。言葉を繰り返すこと
で崩れかけた理性を繋ぎ止めようと必死の努力を試みていた。その
努力がガロアの欲望をさらに倍増させていくのには気が付かなかっ
た。
  ガロアは腰を動かしエレミアを突き始めた。髪や乳房、エレミア
の身体がガロアに合わせて揺れる。
 「んっ、あぁぐ、ぐっ、はっ、くぅう」
ガロアの激しい動きに合わせて、途切れるエレミアの声。肉体同士
がぶつかる音とズチュ、ヌチュという液体の音が辺りに響く。
(俺達の聖女が犯されている…)
民衆の男たちは生唾を飲み込みながら、エレミアに見入っていた。
男たちの大半が自分の股間が濡れているのに気づいていた。もは
やエレミアは崇拝ではなく、性欲の対象に堕ちている。

「ああ、はぁぁ、はぁぁ、んん、あぁぁぁぁぁああ」
ガロアの巨根が一段と太さを増してきた。ガロアは四つん這いにな
っているエレミアに覆い被さり、唇を求めた。拒絶しようにも膣内
に深々と入った串に逃げることも出来ず、エレミアは唇を奪われた。
ガロアの舌はエレミアの舌を絡めたり、歯茎の裏や口蓋を舐めまわ
し、エレミアを責めた。ガロアの唾液が喉元を流れていく気味の悪
い感触にエレミアは狂いそうだった。
  ガロアはエレミアの乳房にも手を伸ばした。指先で乳首を弄び、
弾力を帯びてくると、力を込めてつねった。
 「いぃい!!」
エレミアの身体の中を電流が走る。ガロアはさらに尖った爪の先で、
乳頭の側面を引っ掻いたり、指の間に乳首を挟み振動を加え、何度
も引っ張りたりという責めを繰り返す。
 「白羊の民衆ども!貴様らの聖女様は犯されて、感じておるぞぉ!」
グルカンがエレミアに聞こえるように叫ぶ。
 「そうであろうエレミア様ぁ?ひひひ」
 「か、感じてなんか…くっ…いませ…んんん!!!}
後から化け物に犯されるエレミアは必死に答えようとしたが、ガロア
が右手の中指で、陰核を撫で上げ、声が上ずってしまった。
 「ひひひ、無理はいけませんよぉ」
グルカンは蔑みの眼差しでエレミアを見下ろした。術師である彼にと
っては、生まれながらのエリート術師である白羊国の王女など、嫉み
の象徴でしかない。その王女が犬の様に犯され、堕ちていく様は興奮
の何物でもない。民衆の間からに息使いの荒くなっている男が増えて
いるのも感じられる。沸き上がる衝動にグルカンは思わず叫んだ。
 「ガロア!エレミアをもっと責めろ!辱めろ!」



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−5聖女無惨−
  ガロアはエレミアを突きながら、右手の親指にたっぷりと唾液を付
けると、さきほど舐めまわした尻穴に指を無理矢理、刺し込んだ。
 「痛っ…ま…また、厭っ、や…めて」
ガロアはエレミアの尻の中で、容赦なく親指をくねらせる。ガロアが
指を動かすたびに、巨根を銜え込んだエレミアの膣が締まる。
 「あっだめ…厭っ!いや、いやいや」
上ずった声を上げながらエレミアは頭を振り、髪を乱す。ビクンビク
ンっと膣が痙攣し、淫液が次から次へと溢れる。
ヌチュッ、クチュッ、ズチュ…
卑猥な音が一層大きくなる。エレミアの身体は膣と尻を責められるこ
とで、変調を迎えようとしていた。
 「んんっ…はぅ…くぅ…」
ガロアはさらに左手を陰核に沿え、三点を同時に責め始めた。陰核は
エレミアの大量の淫液に塗れ、大きく膨らんでいた。ヌラリとした粘
着性のある淫液を絡めた中指と親指で陰核を弄る。尻穴も親指から中
指に変え、前後に激しく突いた。
 「はあぁ…だめぇ…」
エレミアは地面に爪をたてて、耐える。だが、エレミアの精神はこれ
まで感じたことがない感覚に支配されつつあった。言いようの無い浮
遊感。頭の中が白い世界に満たされる。いつの間にか、ガロアの舌が
エレミアの口に入っていきている。ヌラリとした感触が口、頭、身体
を犯していく…。尻を弄られ、唇を嬲られ……女を犯され……。

 「んんっ!もぅ、だ、だめぇ!い、いくぅうぅぅううぅぅ!!!!」
ひときわ大きな嬌声を上げ、エレミアは果てた。民衆の男たちの何人か
もその声で精を放っていた。
 「ひひひ、ひゃはははは。堕ちた。とうとう堕ちましたねぇ」
グルカンのけたたましい笑い声が広場いっぱいに広がった。民衆たち
は落胆する者と興奮する者に大別できた。もう白羊国は一つではなか
った。
  エレミアの声を聞き、軍略会議を開いていたいたエーリングも再び、
広場に姿を見せた。
 「エーリング様ぁ。エレミアがイキましたよぉ。ひひひ」
 「そうか」
エーリングは冷酷な表情で、途切れる声を上げながら、なおガロアに
責め続けられているエレミアを眺めた。ガロアも汗を浮かべながら、
さらに激しく腰を突き上げている。エーリングの姿を認めたガロアは
懇願するような眼で、エーリングを見た。
 「ガロア。ご苦労だった。放っていいぞ」
その言葉にガロアはいっそう醜い笑みを浮かべた。

 「うぅ…はっ……んんっ…」
既に失神しているのではないかと思えるエレミアの腰を掴み、ガロア
は止めをさし始めた。入れっぱなしの巨根はさらに直径を増し、膣内
を隙間なく蹂躪した。
 「さあガロア!エレミアを孕ませろ!」
エーリングの怒号は気を失いかけていたエレミアを現実に引き戻した。
(赤ちゃんが出来ちゃうぅ)
民衆にもどよめきが起こる。ガロアは最後の一突きをエレミアの最深
部に食らわせた。


ゥヴォォォォグガォォオォオオオオオオォォォ。

ガロアの三度目の咆哮はエレミアの子宮に精を放った喜びの声だった。
エレミアの小さな子宮に、化物ガロアの大量の精液が注ぎ込まれた。
 「ひ、酷い…そこまで」
耐えていたエレミアの瞳から涙が零れる。ガロアの巨根に貫かれたまま
の股間からは白濁した精液と鮮血が交じり合って、溢れていた。
  ガロアは巨根を一気に抜くとエレミアの太股を抱えながら、指先で陰
唇を拡げ、民衆の前に高々と晒した。
  ガロアはそのまま民衆に近づき、聖女だったエレミアの陰部を、ガロ
アの精液が溢れ出す陰部を、民衆の鼻先に披露した。
 「見ない…で、お願いだから…見ないで下さい…」
泣きながら、かつては自分を崇拝してくれた人々に懇願するエレミア。
それは誇り高き神術法士の姿ではなかった。女たちは眼を背けたが、
男たちは食い入るように眺めた。ガロアはゆっくりと、民衆の間を歩
き、エレミアの開かれ、汚れた陰部を見せて回った。中には恐る恐る
ながら、手を伸ばし、エレミアの乳房を触る男や、エレミアの唇を求
める男もおり、ガロアはそのような男の前では、エレミアを押さえ付
け、男たちの自由に弄らせた。



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 −終幕−
凌辱の宴の後、黒震軍幹部は謁見の間に集合した。  
 「軍略会議でこの地は戦略上、防衛に問題があることが判明した。
   よって、ここより西方の丘陵地帯に新たな拠点を築く」
エーリングは黒震帝国総司令官として、新たな命令を兵士に下した。
 「拠点の構築には白羊国の女どもを使う。男どもは反乱の恐れがある
   ので、妻や娘を人質にして、この地で食料生産の労働に従事させる
   ことにする。この地の監督はグルカンに任せる」
 「承知しました。ですがエーリング将軍、男どもばかりではかえって
   殺気だちます。拠点構築の方は女どもが豊富で心配はございませぬ
   が…ひひひ」
術師グルカンはまたもや卑猥な笑いを見せた。 
 「エレミアを置いて行く。連中の好きにさせろ」
 「エ、エレミア一人ですかぁ?」
 「そうだ。敗戦国の王女だ。それ位、奉仕させろ」
 「輪姦されまくってて、あの美しさが台無しになりますが」
 「興味ない。白羊国を物理的、精神的に侵略しろという命令だ」
 「私めも遊んでもようございますかぁ?ひひひ」
 「構わん。だがあの娘、ガロアの子を孕んだかもな」
 「ひひひ、月の物を調べますよ」
 「まぁ、男ども優先でやってくれ」
 「承知しましたぁ」 
  
エーリングが謁見の間を出ると、広場ではまだガロアがエレミア
を抱えて立っていた。既に兵士たちが白羊国の女たちを移動させ
始めており、民衆は男どもの姿しかない。
 「ガロア。エレミアを捨てろ。西へ行くぞ」
エーリングの言葉にガロアは抱きかかえていたエレミアをその場に落
とし、エーリングの元に歩き出した。
男たちの残った広場に置き去りにされたエレミアは、乳房と陰部を隠
しながら、かろうじて立ち上がると、ガロアに破られた薄絹を拾い集
めた。男たちはゆっくりとエレミアの回りに集まり始めた。
 「へへへ、手伝いますよ。王女様」
 「ありがとう」 
だが、優しく声を掛けた男の手はエレミアの乳房を鷲づかみにした。
 「な、何をするの!」
驚いた表情を浮かべたエレミアだったが、男たちのギラついた眼に、
淫靡な輝きを見た。
 「女房の代わりにエレミア様を俺達にくれるってさぁ!」 
 「さぁ。またいい声を聞かせて下さいねぇ。王女様ぁ」
何本もの手がエレミアの身体に群がる。エレミアの口に陰茎を突っ込
む男。尻を犯す男。ちぎれんばかりに乳首を引っ張る男。
そして、エレミアの膣には何本もの陰茎が同時に入る。

「いやぁぁあああぁぁぁああぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


「おや、もう始まってますね。ひひひ」
グルカンの顔にはまた卑猥な笑みが浮かんだ。
(了)



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