2009年1月7日 23時30分更新
7日朝早く、東京・世田谷区で住宅が全焼し、大学生の姉と小学生の弟、それに幼稚園児の妹を含む4人が死亡し、3人が重軽傷を負いました。
近所の人によりますと、きょうだいの祖父が、「着火器具の火が近くにあったタオルに燃え移った」と話していたということで、警視庁は火事の原因を調べています。7日午前5時20分頃、東京・世田谷区北烏山の自営業、田邉和行さん(45)の木造2階建ての住宅から火が出ました。
東京消防庁で消火にあたり、火はおよそ1時間半後に消し止められましたが、田邉さんの住宅、およそ170平方メートルが全焼しました。
東京消防庁によりますと、住宅には家族8人が住んでいて、このうち、田邉さんの長女で、東京女子体育大学2年生の明日香さん(20)、長男で世田谷区立武蔵丘小学校の5年生の和明くん(10)、それに、次女で幼稚園児の晶ちゃん(6)の、きょうだい3人が、2階の同じ部屋から遺体で見つかったほか、田邉さんの弟の政行さん(44)が救出されましたが、まもなく死亡しました。
また、田邉さんの45歳の妻と5か月になる次男、それに74歳の父親の3人が重軽傷を負いました。警視庁と東京消防庁は、現場検証を行って詳しい出火原因を調べていますが、近所の人によりますと田邉さんの父親が、火が出た直後に「着火器具のガスを入れ替えた後、火を付けたら、近くにあったタオルに燃え移った」などと話していたということです。
また、東京消防庁によりますと、住宅には火災警報器は設置されておらず、警視庁と東京消防庁は家族らから話を聞くなどして、当時の状況を詳しく調べています。