2009年1月7日 23時30分更新
指定暴力団・稲川会の本部事務所が、東京・六本木から赤坂に移転し、警視庁は近く地元の住民らと協議会を立ち上げ、追放運動を進めることにしています。
警視庁によりますと、稲川会は、構成員が4800人いる国内で3番目の規模の指定暴力団で、昭和47年から東京・六本木にあるビルの一部を本部事務所として使用してきました。
しかし、老朽化したビルが取り壊されることになったため、およそ500メートル離れた港区赤坂に3階建てのビルを3億2000万円で購入し、7日、本部事務所を移転したということです。
ビルの周りには住宅や飲食店があり、住民の男性は「大きな暴力団の事務所ができるのは残念です。暴力団同士の発砲事件などをよく聞くので、本当に恐いです」と話していました。
新しい本部事務所からおよそ250メートルのところには別の指定暴力団「住吉会」の本部事務所もあり、警視庁は警戒を強めるとともに、近く地元の住民や企業と協議会を立ち上げ、追放運動を進めることにしています。