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厚木市立病院、民営化も視野に検討委発足へ
- 社会
- 2009/01/07
厚木市の小林常良市長は七日の年頭会見で、老朽化に伴う建て替えが計画されている市立病院(同市水引)について、民営化も視野にそのあり方を検討する有識者の委員会を近く設ける考えを表明した。委員会の役割について小林市長は「(今後は病院の)経営が立ち行かなくなる可能性があり、民営化を含めて一からあり方を検討してもらいたい」と説明。市立病院を直営で維持するとしてきた市の従来の方針にこだわらない考えも示した。
委員会は医療専門家らで構成する予定で、診療科目や医師・看護師数もテーマとなる。
小林市長は市立病院の役割について「救急医療や小児科、(現在は一部診療を休止している)産婦人科などは地域に必要な医療体制」と強調。その一方で、市が同病院に年十三億円を超える負担金を支出していることに触れ、「病院を再生させるためにも、市民の理解を得て改革を進めたい」と述べた。
同病院は二〇〇三年度から四年連続の黒字だったが、医師不足から〇七年八月に産婦人科を休止したことが響き、〇七年度は約四億三千万円の赤字に転落。〇八年四月に婦人科を再開したが、産科再開の見通しは立たず、赤字の増加傾向が続いている。
市は老朽化した同病院では最新医療設備の導入が困難と判断。約二百億円の予算を投じ、二〇年度までに病棟などを建て替える計画を進めている。同病院には現在、内科、外科、精神科など十五診療科があり、病床数は三百五十。
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