三菱自動車水島製作所(倉敷市)は7日、同製作所が運営する三菱水島病院(同)を3月末で閉院すると発表した。医師不足や診療報酬の改定などで経営悪化した同病院を、世界的な自動車販売不振で業績低迷に陥った同製作所が支えられなくなったため。
同病院は11診療科に検診センター、120床を持つ同市水島地区の中核病院だったが、医師不足などが原因で昨年6月末、産婦人科の出産や入院の受け入れを中止。同11月末には外科、整形外科、産婦人科を閉鎖し8診療科体制で運営していた。
2006年の診療報酬の改定による収入減で業績が悪化し赤字経営に。補てんしていた同製作所の業績が昨秋から悪化し、必要とされる老朽化施設の改修や最新設備導入が難しくなり、存続を断念した。
【写真説明】3月末で閉院する三菱水島病院
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