もんどあきむぼあごーごー
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■2009.01.05 正月休み終了のお知らせ
そのね、娘が居るんですよ。四歳になる娘がね。
本日は、奥さんが出勤でございましたので、かいじゅう君達はつつがなく保育園へと行くはずだったわけですよ。
でも、ですね。昨日より、件の娘っ子が右目をバンバンに腫らしておりまして、流石に眼科に行こうかとなりましてね。
ま、僕もこれでも二児の父ですので、それとなく眼科くらい連れて行く所存でございまして、何となく準備などを奥さんにして貰い、娘と一緒に眼科医に罹るわけですよ。
で、当然のことながら、保育園などの集団生活は駄目とのこと。自宅療養を仰せつかって、そのまま僕は娘とマンツーマン布陣になるわけです。僕だって彼此4年以上の父親暦を無駄に重ねておりますので、磐石の態勢といいますか、逃げの一手で病院の帰路にレンタルビデオ屋で娘のご機嫌取りをすべく、ゲゲゲの鬼太郎(但し、ここはやはり80年代鬼太郎は譲れない)なんかを借りまして、お菓子と共に時間つなぎをするツールを準備して帰宅するわけですよ。
お昼ごはんを何とかやり過ごし、後は鬼太郎さんの大活躍を娘に見せ付けて、その間に次の作戦を練るって流れになりましてね。何の作戦かといいますと、そのですね、僕の生理現象といいますか。
所謂、「大きな便り」って奴ですね。これのために、個室に篭城するわけですけど、その前に一応娘っこにも便意の程を確認しましてね。多分、結構切羽詰ってからじゃなきゃ便意の申告なんてしないのがお子ちゃまクォリティ。だから事前に何度も確認しておりましてね。で、どうにも僕の方も結構切羽詰ってきたのもありまして、そっと部屋から抜け出して、篭城開始をしましてね。
試合経過は順調だったんですよ。言うならば、5回を終えて勝ち投手の権利を得たといいますか、実際には8回までパーフェクトピッチングで、後は守護神の登場を待つばかりみたいな感じですかね。今回は完封の勢いですので(完封じゃない場合は、どうなっちゃうのか知りません)、後はきっちりと味方の援護を受けて、守り抜くことだけを考える体勢に入るだけだったんですけどね。
あそこには、魔物が棲んでいる。
ドラマチックといいますか、試合はここから急展開。扉を一枚隔てて、娘の気配が。なにやらドアを触っている音がする。娘としても、トイレの前に父親のスリッパだけ残されて、本人が見当たらないとなれば結論はひとつとなっているんでしょうね。かなり遠慮がちに存在をアピールしてくる。ひょっとして鬼太郎さんの大活躍が終わっちゃって、ちょっとつまらないんだけどどうにかしてくれる?的な要望かも知れないとも思い、「どうした?」なんて事も無げに聞いてみました。本当は、完封予定の試合に何らかの物言いでも入るのかと内心ひやひやしながら。
「うんち......」
娘から発せられた予想外の返答に、一瞬頭の中が真っ白になった。果たして、娘の放った言葉の真に意味するところは、一体何なのであろうか?なんてドキュメンタリー風に描写してみたいところですけど、現実は悲しいものです。頭が真っ白になったところまではあってますが、その後は必死で支離滅裂ながらも考えましてね。
①娘には二階のトイレを使用していただく。
②僕の完封試合は諦めて、敗戦処理に回る。
③助けを呼ぶ。
④聞こえない振りをする。
まず、①ですが残念ながらちょっと荷が重いかな、娘には。何せ、便意を催した状態でも階段を上がり、その後排泄準備に取り掛かり、つつがなくことを済ませるって流れ、ちょっと厳しいか。次に②ですが、何だか意味が判るような全然判らないような、なんて言えません。全然意味が判りませんね。ま、アレですよ。頑張って早めにマウンドを明け渡すから、ちょっとウォームアップしていて欲しいみたいなね。何かそんなニュアンスだけでも伝われば良いなって感じですかね?そして、残念なことに③。誰も居ません。現場に居合わせた人間は、須らくドアを一枚隔てた所に集合しておりますからね。呼ばれる助けの最有力候補である奥さんは、誠に残念ながら現場まで約一時間の場所で就労中です。そして切り札的な④ですけど、これは本当にその場凌ぎとしては最高の手段ですが、結局のところ待ち受けている最悪のシナリオを受け入れるだけの覚悟が無いと、選択肢として成立し得ないというかなりの荒業。
結局、なんだか良く判らない②の選択肢の方向で調整をしようかと思いまして、試合を切り上げながら娘に声を掛ける。「すぐに出るから、ちょっとあんたウンチの準備しておいて......」。理由はお察しいただきたいのですが、ちょっと尻すぼみに声を掛ける。しかし、何故か扉の向こうから返事は無い。しかも、準備に着手しているような気配も無い。これはひょっとして、いきなり④の最悪のシナリオへ突入か?なんて青ざめながら、取り敢えずトイレから出てみて、娘を探す。
居間のテレビの前2mの距離ににちゃんと座って、鬼太郎さんの大活躍をご覧じられておりました。
「いや、あんたウンチじゃないの?」
「うん、ウンチだったけどもう良い」
「え?どういうこと?」
「もういいの」
「そうか......」
「そうだよ♪」
最悪のシナリオだけは免れましたといいますか、単純に便意が遠のいただけだったらしい。
けど、僕の完全試合を返してくれ。
こんな感じで、正月休み最終日は過ぎてゆくのでした。って、新年早々の更新がこんな下ネタでいいのかなんてちょっと思ってみたりもしましたけど、別に問題無いってことを思い出しました。
■2009.01.02 年始のご挨拶
皆様、あけましておめでとうございます。
取り敢えず、2008年の締め括りとばかりに蓄膿気味な症状がとまらないご報告と共に、本年もよろしくお願いいたします。
尚、お年玉の受付も既にしておりますことも、併せてご報告申し上げます。