他社が軒並み苦戦する中、「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングの独走が続いている。2008年12月の国内既存店売上高は前年同月比10.3%増。発熱保温肌着「ヒートテック」が多くの店で品切れで、売上高はもっと伸びていた可能性が高い。柳井正会長兼社長は5日、ヒートテックを「次の秋冬には増産する」と強気の計画を表明した。
12月の客数は9.8%伸び客単価は0.4%上昇。ダウンジャケットなど外着に加え、フリースの部屋着も好調だった。リーマンショック後の9―12月に既存店売上高は15.2%伸び、好調ぶりが際立つ。
柳井社長は現在の消費について「欧米はめちゃくちゃ厳しい。日本もそうなるのに他の小売業はまだ本当に厳しいと思っていない」と述べた。ヒートテックの品切れについては「売り残すより良くない」と指摘。今秋冬物で2800万枚のうち100万枚程度だった海外販売を「大々的に増やす」と強調した。(05日 21:56)